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震災支援活動で中国の対日好感度が上昇したらしい件について   

日本などにとっては、大規模な天災が発生すれば他国にも支援を行うのが当たり前という感覚があると思いますが、それにしても反日感情を持つ人が少なくない中国でそんなに急変するものだろうかと、最初は怪訝に思っていました。

受け入れが遅れながらも派遣された救援隊についても、生存者救出という成果を出せなければ、好転した対日感情も元に戻ってしまうかも、と想像していましたが、そんなこともないようで、どうやら本当に日本に感謝している中国人が多いようです。

なんでかな、と考えてみると、現在の中国人が大災害に見舞われた時に、他国から支援を受けた経験がほとんないからなのかもしれませんね。


それゆえ、地理的にも近い隣国とはいえ、他国の人間が救援に来るというのは、彼らにとって新鮮な感動を呼んでいるのではないか、と。

1976年の唐山地震の時は中国は文化大革命の真っ最中で、外国の支援は拒否していますし、本当かどうかはわかりませんが、毛沢東夫人の江青は、「ほんの二、三〇万死んだだけではないか。どうということはない」と言ったという話もあるくらいです。

四人組は、被災者に対する当局の手厚い配慮を新聞紙上で大々的に宣伝する一方で、地震に気をとられて「小平を批判する」といういちばん重要な任務を忘れてはならない、と国民を牽制した。

江青は「ほんの二、三〇万死んだだけではないか。どうということはない。小平批判には八億の運命がかかっているのだ」と公式に発言したという。いくら江青の口から出たにしても、これはちょっとひどすぎて真偽を疑いたくなるところだが、江青の発言として私たちのレベルにも公式に伝わってきた。

(略)

四人組を支持する勢力は「地震への恐怖心につけ込んで革命を阻止しようとする小平の犯罪的たくらみに用心せよ!」といったスローガンをかかげ、「地震を利用して小平批判を妨害する走資派どもを激しく糾弾する」集会を催した。しかし、人は集まらなかった。

ワイルド・スワン」(下)P.265

これが、たかだか三〇年ほど前の話ですから、今回の他国からの支援はなおさらありがたく感じられるのかもしれません。

中国の憤青たちも、これで日本は戦時中とは大きく変わったことに気づいてくれるのであれば、このような大災害がきっかけというのは残念とはいえ、日本への誤解がすこしでも解消されたことを素直に受け止めてもよいかと思います。

-------

余談となりますが、関東大震災の時、ラストエンペラー・愛新覚羅溥儀は莫大な義援金を日本に送っていたようです。以下は溥儀の家庭教師だったイギリス人のR.Fジョンストンが著した「紫禁城の黄昏(下)」からの引用です。

関東大震災の救援に莫大な義援金

1923年9月3日、日本の大震災(発生は1日)のことを最初に皇帝に報告したのは私(R.F.ジョンストン)だった。皇帝は、この大災害が引き起こした荒廃と苦難のニュースに深く心を動かされ、内務府の監督官が支払い可能と思える金額をはるかに超えた大金を寄付したいと望んだのである。さらに皇帝は、日本公使に沢山の宝物を贈り、それらを売却した売上金を義援金に加えるようにという要望書までつけ、寄付金の増額を主張したのである。

(略)

日本の代表団が派遣され、その惜しみない協力と同情に対して皇帝に感謝の意を表したのは、1923年の11月の初頭だった。皇帝は、御苑の園庭でこの代表団を歓迎した。

(略)

私が自信を持って断言できるのは、この問題での皇帝の行動にはなんの政治的な動機もなかったということだ。というのも、皇帝がこの大惨事の詳報を聞いたときに、私が個人的に皇帝の感情の動きを目撃していたからである。

実際のところ、寛大、親切、苦難に対する同情は、皇帝の性格の最も著しい特徴である。皇帝は慈善的な行為をなすことに真の喜びを見出していた。

紫禁城の黄昏(下)」P.225~

下の動画は日本公使館に身を寄せていたときの溥儀の映像です。



■参考書籍
ワイルド・スワン 上 (1) (講談社文庫 ち 4-1)
ワイルド・スワン 上 (1) (講談社文庫 ち 4-1)
土屋 京子

関連商品
ワイルド・スワン〈中〉 (講談社文庫)
ワイルド・スワン〈下〉 (講談社文庫)
宋姉妹―中国を支配した華麗なる一族 (角川文庫)
毛沢東の私生活〈下〉 (文春文庫)
中国動向2006
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4396650329紫禁城の黄昏―完訳 (上)
R.F.ジョンストン 中山 理 渡部 昇一
祥伝社 2005-03

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映画「ラストエンペラー」の原作ともなったこのR.Fジョンストン著「紫禁城の黄昏」は、1989年の岩波書店版と上記の祥伝社から出ている完訳版、そして最近、本の風景社から出た新訳版があります。

岩波書店から出された「紫禁城の黄昏」は、原書の第1章~第10章、そして第16章を、「主観的な色彩の強い前史的部分」として丸ごとカットするという改竄に等しい、あってはならない行為が行われていますので、お薦めはできません。

カットされた章を読めば、岩波の左派的主張にそぐわない部分が多々あるというのがよくわかります。

かといって、私が読んだ
祥伝社の完訳版も監修が典型的な右派の渡部昇一氏ですので、岩波が封殺した歴史の真実を暴くと息巻いているものの、若干の不安を感じるのも確かなんですが(笑)

ともかく、清国末期から辛亥革命後の混沌とした時期から満州事変直前までの大陸の様子を知るには貴重な資料といえますが、ちょっと難しい本かも知れません。


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コメント

災害を利用した人身売買のニュースには驚きました。そして報道で日本に感謝していると言う人がいて、こちらも新鮮というか驚きました(^ω^)

■さきさん

>災害を利用した人身売買のニュースには驚きました。

このニュース、さきさんからコメントもらうまで知らなかったのですが、これのことかな?
「震災に紛れ、赤ちゃんに睡眠薬 連れ去り犯6人拘束」
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/world/148255/

今日は、中国が救援物資の輸送協力依頼として、自衛隊機でも構わないというニュースにびっくりしました。

非常事態なのだから・・・と思いつつ、あれだけ軍事費を使っている中国が輸送能力で難儀するのだろうか?という素朴な疑問も・・・。
江沢民以来の反日傾向を改めたいという政治的意図があるのでは?と勘ぐってしまいます。

新聞の情報を鵜呑みにすると

毎日新聞の情報を鵜呑みにすると
自衛隊機派遣の話は日本側の暴走だったようですね。
中国政府からの公式な要請といったものはなかったみたいです。

いったいどこで話が大きくなっっていったか興味深いですが
報道内容が事実なら日本政府の情報判断能力は
あまりにもお粗末としかいいようがないので。

また今回の支援は現地までいくわけではなく
空港へ物資を運ぶだけのことだったようですが
それなら自衛隊機より他の大型輸送機の方が
効率がいいはず。自衛隊の輸送機は小さいですから。
日本政府の方が自衛隊機にこだわってるようにみえます。

おひさしぶりです

■FXさん

私も詳しくこのニュースを追いかけたわけではありませんが、先に打診したのは日本側からという可能性はあるでしょうね。そこが報道の課程か何かで話が入れ替わった・・・。そもそも災害援助は人道支援だけでなく外交の側面がありますから、あり得る話ではあると思います。

>それなら自衛隊機より他の大型輸送機の方が
>効率がいいはず。自衛隊の輸送機は小さいですから。

ここは輸送のキャパシティだけで一概には言えないと思います。

機体が大きければ、それだけ長くきちんと整備された滑走路も必要ですし、様々なところで離着陸すること想定し不整地でも比較的短距離離着陸可能なように設計されている軍(自衛隊)の輸送機でないと行けないところを想定していたのかもしれません。

また、旅客機派生の輸送機は、脚が長いため専用の積み卸し用リフトが必要になりますが、C-130なら極端に低床なので、人力で歩いて積み卸しができます。

緊急時の機動性という面では圧倒的に軍用機の方が上ですから、政府がこだわった(?)理由はそこを考慮したからかも知れませんし・・・。

災害派遣で軍(自衛隊)が動く理由は、大量の人員を一気に動員できることに加え、整備されていない地域で活動することが大前提の装備を多く備えているからだと思います。

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