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専門家の言うことは正しい?   

・・・と、下記のニュースにツッコミをいれたD_Amonさんの『「数字の説得力」の悪用 』を読みながら思った。

<引きこもり>最多は30~34歳 就職・就労きっかけで(毎日新聞) - Yahoo!ニュース

「テレビで言っていた」「新聞に書いてあった」と言うだけでそれを真に受ける人は、昨今の不祥事のおかげで減っているかもしれないけど、学者の調査や発表となると、無批判に信じてしまいがちだから要注意だと思いますよ。

・・・と思っていた矢先に、こんなニュースを見た。

体に良いの悪いの!? 牛乳論争ヒートアップ


そういえば、最近自分のまわりでも「牛乳ってホントは体に良くないらしいよ」って言う人が増えたなぁ(笑)

発端は「病気にならない生き方」という本の中にそういうことが書かれていたことらしい。

そして、この本の著者は、新谷弘実氏という外科医で、胃腸内視鏡分野の世界的な権威なのだとか。(新谷弘実-Wikipedia)

これまで30万例以上の胃腸を検査してきた著者は、その膨大な臨床結果から、「食歴」と「生活習慣」こそがその人の健康状態を決める最大の要因であることをつきとめました。

そして、何がミラクル・エンザイムを消耗させ、何がミラクル・エンザイムを補うのかがわかれば、日々のちょっとした努力で、「病気にならずに天寿をまっとうすることができる」というのです。

全米ナンバーワンの胃腸内視鏡外科医が教える「太く、長く、生きる方法」に触れてみてください。

病気にならない生き方」の商品説明より


「全米ナンバーワン」ってハリウッド映画の宣伝みたいw・・・というのはともかく、素朴な疑問がひとつ。

胃腸内視鏡検査の臨床経験はとても豊富なようで、そこから持論を導き出しているようなのですが、
そもそも内視鏡検査って、胃腸病の人、あるいはその疑いのある人がするものではなかったでしたっけ?

健康な人は内視鏡検査しませんよね?成人病検診だって、バリウム飲んでレントゲン撮るところまでですよね?

その理論の元となった調査対象(サンプル)が偏っていませんかね?

(この本は読んでいないので、あくまでも私の想像)


そこで、あえて意地悪をして、Amazonで低評価のカスタマーレビューを見ると、・・・・・ああ、やっぱり(笑)

医学界への貢献度は素晴らしいものがあるのに、その理論展開や科学的根拠のなさ、化学知識のなさ、商業主義批判と、みなさん手厳しいですな。
(この本、「水からの伝言」をヒットさせたサンマーク出版から出たというだけで(以下略)。)

逆に高評価のレビューでは、「目からウロコ」とか「いままでの常識を覆す」とか・・・。

でも、そういう風に感じたときって、気をつけた方がよいと思います。人間、そういうのに弱いですすから(笑) なんか得した気分にもなるし。
そして、そこにつけこむ人達が跳梁跋扈するのがこの世界の常、アブナイ、アブナイ。


ちなみに、新谷弘実氏はこれまで17冊も出版されているようで、件の「病気にならない生き方」はミリオンセラーだそうですから、印税ではずいぶんお稼ぎになったことでしょう。



ともかく、情報を受け止める側としては、医者が書いた本であっても鵜呑みは避けたいですな。権威や肩書きに弱い人は特に(笑)


この本、序文では次のような一節があります。

私は、自信を持って、断言したいと思います。

「病気にならずに天寿をまっとうすることは可能である」と。

「病気にならない生き方」P.23  「なか身!検索」より


う~ん・・・。 ずいぶん自信がおありのようですが、私はとりあえずこの著者の言うとおりに実践して天寿をまっとうできたという方の報告(!?)を待ちたいと思います(笑)

天寿をまっとうされた方の報告は、先頃めでたく旭川大学客員教授になられた江原啓之先生にお願いすればきっと聞けることでしょう♪

まぁ、普段の食習慣が生活習慣病の一因になっていること自体は間違いなさそうですから、私も気をつけるようにはしていますが、風呂上がりの牛乳一杯はやめられないだろうなぁ(笑)


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前にも紹介しましたが、谷岡一郎氏の『「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ』や『データはウソをつく―科学的な社会調査の方法』はオススメです。

「学者が生み出すゴミ」という章もあったりして(笑)、目からウロコが落ちますよ。

(・・・って、「目からウロコ」は気をつけろって書いたばっかりですが)


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メディアリテラシーの習得練習-その2


「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書)
「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ (文春新書) 谷岡 一郎

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stars世の中の調査やアンケートがゴミ情報だらけであることが解る
starsいいけどちょっとあやしいところも
stars驚きます
starsデータを操り、ウソをつく人たち
starsメディアリタラシーの参考書としても秀逸です

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データはウソをつく―科学的な社会調査の方法 (ちくまプリマー新書 59)
データはウソをつく―科学的な社会調査の方法 (ちくまプリマー新書 59) 谷岡 一郎

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stars新聞やテレビに踊らされないように
starsちゃうやろ それ!
stars「マニュアルを作る側に立て」
starsその情報は「真実」からどのくらいの距離にあるか
stars『「社会科学」のウソ』ほどのインパクトはない(内容を考えると当然だが)が新書らしい一冊

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