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追記:「あれはプロパガンダだ」というのもプロパガンダか   

 

books_shokun0204_02
2月17日のエントリーで、第二次上海事変時の上海南駅の爆撃で赤ん坊が泣いている写真について、産経新聞論説委員の石川水穂氏が、 

「この写真は反日宣伝のための創作だったことが、自由主義史観研究会などの調査で明らかになっている」

と書いていたことに触れましたが、その論拠となっていると思われる文章をたまたま見つけましたので、引用してみます。


それらの動画映像の中に、H・S・ウォンらが赤ん坊を抱き上げてホームへ向かうシーンも映っているものが残されている(フランク・キャプラ監督「バトル・オブ・チャイナ」1944年、ジャパンホームビデオ「激動日中戦争史録」)。

そのおかげで、断片的ながらもそれらの動画とこの写真を比較研究を行ってみるとヤラセ写真である事が判明したのである(小林よしのり氏の「戦争論2」にこのあたりの経緯が詳しく描かれているので拙文とあわせて参考として欲しい)。
トリックは以下のように行われていた―――。

 

まず、日本海軍爆撃隊が上海南停車場を8月28日午後3時に爆撃した。

それから、1日以上隔てた後であるにもかかわらず、いかにも爆撃があったばかりで被害をうけた恰好(かっこう)に扮装させた赤ん坊をホームへ連れて行く。

発煙筒を準備し赤ん坊をカメラ撮影をする際に死角となる赤ん坊の左側に置く。
これはあたかも爆撃直後でまだ煙が出ているかのごとく装うためである。

ところが発煙筒の燃焼時間が短いためか、セットに時間が掛かりすぎてしまったのかは分からないが、発煙筒が倒れてしまった。
その瞬間、赤ん坊は泣き止み、発煙筒の方に振り返ってしまうのである。

その一連の流れが「激動日中戦争史録」に丸々映像として収まっていたのである。

 

これらの映像を見る限り、「ライフ」の写真が事実上都合よく切り貼りしながら意図的に作られたモノであることは疑問の余地がない。

「諸君!」2003年4月号『国民党「対日謀略工作」ニセ写真のカラクリを暴く』
http://www.history.gr.jp/~nanking/books_shokun0204.html


これは松尾一郎氏の書いた記事です。

この写真と同時に撮影された動画の一部が映画「バトル・オブ・チャイナ」に挿入されているというのは以前から知っていました。


(黒い服の男性が赤ん坊を抱え上げて線路を渡っているシーン。これは、YouTubeのこちらの動画の20~24秒あたりにあります)


しかし、発煙筒がセットされ、それが倒れて赤ん坊が泣きやみ振り返るシーンがあるというのは知りませんでした。

しかも、それがジャパンホームビデオの「激動・日中戦争史録」(「秘録」かもしれない)にあるという・・・

それならばぜひ見てみたいと思い、amazonで探しましたが・・・無い。ならば、ジャパンホームビデオ社のWEBサイトに行ってみる・・・けど、無い。廃盤?


ですが、それらしいシーンの動画がネットにありました。

shanghaiimg.php 
(画像クリックでYouTubeへ。1分52秒~1分55秒あたりのシーン。YouTubeのアカウントがないと見ることができないかもしれません)

この動画の1分52秒から1分55秒あたりで、たしかに赤ん坊の先で煙の様子が変わり、そちらに赤ん坊が振り向いています。

しかし、どんなに目をこらしてみても、発煙筒は映っていないし、それが倒れたかどうかもわからない・・・。

で、よくよく松尾一郎氏の文章を読んでみたら・・・

『発煙筒を準備し赤ん坊をカメラ撮影をする際に死角となる赤ん坊の左側に置く。』

・・・・えっと、死角にあるはずの発煙筒が「倒れた」って、なんでわかったんですか?

この後の映像に、倒れた発煙筒を設置し直す映像でもあったのかなぁ?

ただ、担架の上で応急処置を受ける赤ん坊の写真(下)は、どう解釈する?
髪の生え方や服の汚れから見て同一赤ちゃんだと思えるが・・・ 212375


いずれにしても、断片的な情報しかないので、この時に撮影された動画を通してみてみないとなんともいえないですね。

ジャパンホームビデオの「激動・日中戦争史録(秘録)」に一連の映像が映っているというのなら、それを確認するまで、プロパガンダのためのヤラセかどうかについての私の判断は、いったん保留ということに戻したいと思います。 (私の思いこみや確証バイアスがあるかもしれませんから・・・)

当時、確かに中国がプロパガンダに力を入れていたという事実はあり、それは日本軍とまともに戦っても勝ち目がないとわかっていたからこそ、国際世論を味方につけることに注力していたわけです。

日本も幕末に対馬をロシアに乗っ取られそうになったとき、ロシアとまともに渡り合えないからイギリスの力を借りて追い出したわけですし、大国の力を借りようとするのは、いつの時代でもあることなのでしょう。


ちなみに、引用した箇所を書いた松尾一郎氏は、前回も引用した「南京大虐殺はウソだ!」のサイトを作っています。プロパガンダ写真についてもいろいろ研究されていたようですが、藤岡、東中野両教授によって研究成果を盗用されたとして批判していますね。 (↓)
『南京事件「証拠写真」を検証する』の間違いについて

新しい教科書をつくる会は分裂しましたが、南京事件否定派同士でも分裂騒ぎがあったようですw。

あと、1944年にアメリカで制作された映画「ザ・バトル・オブ・チャイナ」はの全編はInternet Archiveからダウンロードできるようになっていますし、YouTubeにも10分割されてアップされています。


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コメント

正直、あるひとつの断片だけを切り出して「デマだ。」とか「ひどいことをした。」とか言うのは馬鹿馬鹿しくなってきております。私も管理人様と同じように心境が変化してきております(^^; Life写真の件ですが、「戦争はプロパガンダ戦の側面が多々あるので、そりゃ、そんなこともあったでしょう。」と思っています。今日露戦争について調べてますが、新聞を使った世論操作の嵐ですよ。さらに、別の話になりますが、南京はイデオロギー論争と化しており、「まぼろし派」「虐殺派」とか言われる方々には真実は見えないのではないかとも思っています。思い込みが激しく偏向して物事を見ているような気がして仕方がないです。それよりもの大戦争から得られる教訓を学ぶ方に注力したいですね。とは言え、大陸が情報戦を挑んでくるので放置しておくわけにもいかないのがつらいですが。。。

■fuyunekoさん

>・・・馬鹿馬鹿しくなってきております。

自分もそうですね。そのぶん、冷静・客観的になれる気もしますし、それでよいかなぁ、と。

>南京はイデオロギー論争と化しており・・・

同感です。同様に慰安婦問題も、沖縄集団自決問題も、どちらもどこかがズレている気がしてならず、かといって、両方とも全否定できるものでもない・・・イデオロギー優先だからなのでしょうね。

>・・・教訓を学ぶ方に注力したい

今の政治・社会問題を考える為の糧としたいものですね。

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