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戦前のアメリカ人が持っていた日本人観   

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先日紹介した半藤一利氏の『[真珠湾]の日』の中に、当時、「日本人」は米英からどのように見られていたのか、という例がいろいろ書かれていました。

戦前においては、人種差別が強く残っていたことは云うまでもありませんが、日本人にたいする偏見からくる技術力や軍事力への見下しっぷりもなかなか興味深い(?)ので引用してメモしておきたいと思います。





P.217~

アメリカにもイギリスにも、長年にわたって牢固として形づくられた日本人観があった。それは日本人は模倣以外に能力はなく、想像力と独創性に欠け、とても一大機動作戦を計画し実行する能力などはない。つまりはいまだ近代軍にあらず、という認識なのである。


P.285~

米陸軍情報部は昭和16年10月に「零式艦上戦闘機」(ゼロ戦)にかんする推定を文書化している。

それによれば、その速力、回転性能、戦闘力などの情報はすべて実際よりはるかに下回って推定されている。また、この年の12月には、ゼロ戦を中心の日本の戦闘機の生産は、月産400機を上回っていたが、アメリカ軍中央はこれを200機がやっとと見積もっている。

 


日本海軍の軍艦は一事が万事、イギリスの軍艦をまねた劣悪なコピーに過ぎないと語る軍事専門家が多かった。
日本の航空機は三流品であり、パイロットの腕は無惨そのもので、イタリア以下だというのが、航空機畑の将校たちの口癖であった。

ラスブリッジャー&ネイブの著書は、「アメリカ人もイギリス人も日本人のことをチビで出っ歯で眼鏡をかけた滑稽な黄色んぼで、世界中で見たものは何でもメモをとったり写真を撮ったりして、国へ帰って二流の類似品をつくろうとする連中と見下していた」と紹介している。

そして軍艦は基本設計が悪いので艦砲射撃をすると転覆するおそれがある片目を閉じることができないので銃を正確に射撃できない、そんな軍事専門家の説をも引用している。

艦砲射撃をすると転覆する軍艦って、あんたw
片目を閉じることができないとか、どっからそんな説が・・・それも軍事専門家の説w

ルーズベルト大統領その人が、ひどい偏見の持主であったのである。日本のパイロットはすべて近眼で、常に敵に先に発見されてしまう。撃墜は容易である。操縦技量は極めて拙劣で、とうていアメリカ軍パイロットと互角に戦える力はない、というデマのようなことを信じていたという。

太平洋艦隊司令長官キンメル大将の無念さまじりの告発も残されている。

「ルーズベルト大統領も、マーシャル参謀総長も、アメリカ人1人は、日本人五人に相当するし、たとえ、奇襲攻撃が行われても、たいした損害を受けることなしに撃退するであろう、といつも語っていた」

日本との戦争が起こっても、アメリカは容易に勝てる。戦闘は六ヶ月で終り、そのあと全軍をヨーロッパの戦場に回すことは可能、いや容易なのである

アメリカは一ヶ月千五百機の飛行機を生産する。たいして、日本は一年に二百五十機。しかも高オクタンのガソリンが欠乏していて、非行学校は一年に百名を卒業させているにすぎない

アメリカは、空母二隻もあれば日本国内の交通を数ヶ月途絶させることができる。日本の飛行士はせいぜい速力の遅い爆撃機の操縦ができるくらいで、快速の戦闘機は手に負えない。フィリピンやシベリアの基地から空襲すれば、日本軍は数週間で壊滅される

この本には出てきませんでしたが、真珠湾攻撃や、イギリスの旗艦プリンス・オブ・ウェールズを撃沈したのはドイツ人パイロットだ、と当初は思っていたという話もありますね。

まぁ、このようにこのように相当日本人は見下されていたわけですが、当時は日本人も人種差別や偏見が激しかったように思います。中国をはじめアジア諸国への偏見は公文書にもあらわれるほどですが、米英への見下し方もまた、負けてはいなかった(?)ようです。

その話は、また今度。

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コメント

英米が日本を見下していたために、「いざ開戦!」となるとゼロ戦にびっくりした!ということなのでしょうかね?その結果が、「猿を封じ込めないとまた暴れる」と思い、封じ込め憲法を押し付けた?あっ、これは妄想です。

そのような人種差別に関する記述もあるのですか?読んで見ようかな?

■fuyunekoさん

ゼロ戦の性能よりも先に、真珠湾と、その直後にやられたフィリピン航空部隊の被害の甚大さに愕然としたようです。
真珠湾攻撃の報を聞いたチャーチルがのんきにも「これでわれわれと同じ立場になった、おめでとう」などとルーズベルトに言ったのも、日本軍にこれだけやられるとは夢にも思っていなかったからでしょうね、きっと。

>そのような人種差別に関する記述もあるのですか?

著者は「話は脱線するが・・・」として、上記の例を紹介していますが、本エントリーに全部書いちゃいました^^;
(約500ページのうちの1ページくらいですから。)

公平を期すためとして、日本人から見たアメリカ人観も紹介していますが、それは次のエントリーで書きまーす。


まぁ生産力1対72ですからね。
見下すなという方が無理かもしれません。
そこに人種差別やモンロー主義から来る能天気さも
加われば自信過剰にもなりますね。

「真珠湾は壊滅的です」という報告を「バカ言っちゃイカンよ君。w」
といって笑い飛ばす人も少なくなかったとか。

ところで一の谷、桶狭間、真珠湾。
日本史を引っくり返す、嘘みたいな奇襲攻撃が
ほぼ400年おきに起きているのは偶然ですかね?

■クロソさん

現代みたいに海外の情報を簡単にテレビやネットで知ることができなかった時代ですし、双方ともやむをえないところはあったのでしょうね。
たまたま知っている日本人がウィンクができなかった、みんな眼鏡をかけていたとか、そんなところから「日本人はすべてそうだ」、と思い込んだのでしょう。これも典型的な「確証バイアス」なんですね。

逆に日本人も米英を見下していて、イギリスはロンドンがナチス・ドイツの爆撃を受けていたり、日本も開戦後、破竹の勢いで南方から西洋人を追い出したりしたから、そこに慢心が生まれたともいえそうな気がします。

>ところで一の谷、桶狭間、真珠湾。 ・・・

そうなんですか?私の幕末以前の日本史知識は中学生レベル(以下?)なのでお答えできません(笑)

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