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今年読んだお薦めの本   

2007年は、自分にとっては今までの人生で最も多くの本を読んだ一年となりました。
(いったんハマると止まらなくなってしまう性格なのでw)

本年最後のエントリーとして、今年読んだ本の中から、お薦めの本を紹介してみようと思います。

といっても、歴史関係の本は、人それぞれの前提知識によって理解しづらかったり、簡単すぎたりして評価がばらついてしまうと思うので、歴史関係以外の本をピックアップすることにしました。

というわけで、拙ブログのもうひとつのテーマであるメディアリテラシーの勉強に役立ったと思う本を紹介します。

とくに、誰が読んでもわかりやすい文章で書かれているという点を重視して選んでみました。


反社会学講座 (ちくま文庫 ま 33-1)
反社会学講座 (ちくま文庫 ま 33-1) パオロ・マッツァリーノ

おすすめ平均
stars「なんとなく」議論を打破する一冊
stars斜視的に見えるけど実は案外正論だったりする本
stars社会学へのユニークな誘い
stars痛快、でも盲信は禁物
stars日本人批判の好著

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なんと言ってもイチオシはこの本(↑)です。とにかくオモシロくて笑えます!と、同時にとても勉強になります。
文章も読みやすく、かなりふざけた部分もありますが、著者いわく、「まじめにふざけている」のだそうです(^^;
(例えば、『女性が「産む機械」なら、男性なんてただの「油注し」』とかw)

おかげで、この本に夢中になって電車を乗り過ごすこと2回、吹きそうになって他の乗客から怪しい目で見られたこと数知れず(笑)

なんというか、いかに日本人(もちろん私も含めて)が、各種社会問題についてメディア・評論家などに「思いこまされて」いるのかがわかって、メディアリテラシーの勉強としても大変に参考になります

と、同時に、この本全体が、メディアリテラシー不足のパロディになっている気もします。
笑いながら楽しく勉強になると言う点で、この本はお薦めです。

特に、日頃報道される社会問題にいつも悲観的になっている人には、とにかく一読をお薦めしたいと思います。
また、「本当に新しい歴史教科書」という章を読むと、日本人観が変わるかも知れませんよ。

実は著者のパオロ・マッツァリーノ氏(多分これはペンネームで、本当は日本人だと思う)のWEBサイトでこの本の内容をある程度読むことができるのですが、この文庫本ではかなり増補されていますし、古くなったネタのフォロー記事もあり、この文庫本で読むほうが情報も豊富で楽しいです。

WEBサイトもこの本も、テーマ別に章立てになっていますが、前の章で書かれたことを元にネタにしていたりしますので、順番に読んでいかないとおもしろさが理解できない部分もありますのでご注意を。


超常現象をなぜ信じるのか―思い込みを生む「体験」のあやうさ (ブルーバックス)
超常現象をなぜ信じるのか―思い込みを生む「体験」のあやうさ (ブルーバックス) 菊池 聡

おすすめ平均
stars超常現象を例に論理学をわかりやすく説明した渾身の一冊
stars懐疑論の基礎教養「誤信の認知心理学」における最高の入門書
stars体験はいつも正しいわけではない
stars超常現象がないと言っているわけではない
stars思い込みを払拭するのにうってつけ

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この本、ぜったいにミスタイトルだと思います。「超常現象」につい目がいってしまいますが、UFOやオカルトを否定する本ではありません。

サブタイトルになっている『思いこみを生む「体験」のあやうさ』の方が本書のメインテーマなのです。
人が陥りがちな思考パターンや論理的な思考方法の勉強になります。

歴史の勉強をするにも、政治的な問題を考えるのにも、自分の思いこみに気づき客観的に考えるためにも、この本で解説されている「認知心理学」を知っておくのは損はないでしょう。

最近コメント欄などで私がよく使う「確証バイアス」は、この本で知りました。
(覚えたての言葉だから、つい使ってみたくなるんです~(笑))



データはウソをつく―科学的な社会調査の方法
データはウソをつく―科学的な社会調査の方法 谷岡 一郎

おすすめ平均
stars谷岡節、炸裂です
stars新聞やテレビに踊らされないように
starsちゃうやろ それ!
stars「マニュアルを作る側に立て」
starsその情報は「真実」からどのくらいの距離にあるか

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以前にも紹介した谷岡 一郎氏の本です。

前に紹介した本『「社会調査」のウソ―リサーチ・リテラシーのすすめ』 は少々毒が強すぎてどぎつい表現も多かったのですが、こちらはもっとやんわりとした皮肉になっていて、読みやすいです。
前書より「若い人々にもわかりやすく」ということを意識して書かれているのも、読みやすい理由のひとつでしょう。

世論調査やメディアの報道を受け止める側の私たちはどのようにとらえるべきかを知るための、基本的な入門書になっています。また思考停止に陥らずに自分の頭で考えるための良い練習にもなると思います。

この本で一番勉強になったと思うのは、社会的な変化を考えるときに「因果関係」なのか「相関関係」なのかをきちんと意識して区別する、ということでしょうか。
このあたりは、別途エントリーを書いてみたいと思っていますが、普段、いかにこの二つを無意識に混同してしまっているか認識させられると思います。

-----------

今年も多くの方々に読んでいただきありがとうございました。
コメントいただいた方も、ROMの方にも心から感謝申し上げます。

自分の考えや得た知識をまとめるために書くことがメインのブログではありますが、共感されても反論されても、継続して読んでいただける方の存在が、私の執筆意欲につながっております。

もっとも、私の歴史観や歴史認識は今年のはじめごろとは、大きく変化してきたため、一年前から読み続けていただいている方というのは、極めてわずかだと思いますが(^^;
(捨てゼリフをコメント欄に残して去っていった方数知れず・・・(^-^;))

また、拙ブログを経由してAmazonで書籍などを購入していただいた方へも、あらためて感謝申し上げます。
Amazonのアフィリエイト収入としては、合計しても毎月数百円ほどではありますが、新たな本の購入資金として有効活用させていただいております。
それもまた、ブログのエントリー内容に反映することで、今後も恩返しさせていただこうと思います。

生来の飽きっぽい性格の故、いつまで続くかはわかりませんが(苦笑)、来年もできるかぎり続けてみようと(今のところw)思っております。

では、良いお年を・・・。

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コメント

今年の最初は「すべて今まで騙されていた!」から始まり、最近は「この人の言っていること、どうなの?」という冷めた目で見るようになった一年でありました。

今、入江昭先生の「太平洋戦争の起源」を読んでいますが、非専門家向きと言えども難しいので、気分転換用として「反社会学講座」を読ませて頂きます。

良いお年を~

■fuyunekoさん

今年は、たくさんコメントいただきありがとうございました。

反社会学講座は私の大のお気に入りです。年金問題などは、怒りながらも笑わされてしまいますw。

また来年もよろしくお願いします。
m(_ _)m

よいお年を♪

>もっとも、私の歴史観や歴史認識は今年のはじめごろとは、大きく変化してきたため

何となくそんな気がしてましたが、私の思い過ごしではなかったようで。まあ君子豹変といいますし。来年もよろしくお願いいたします。

■maroon_lanceさん

まぁ、私も一年前は河野談話を否定していたくらいですから(笑)
不勉強な状態で歴史認識を固定してしまうよりはマシかなぁと。
でも、歴史認識が大きく変わりつつも同じブログで性懲りもなく書き続けている人は珍しいかもしんないσ(^◇^;)

こちらこそ来年もよろしくお願いいたします。
来年もまた、博識のmaroon_lanceさんからのつっこみを期待しております^^

遅ればせながら明けましておめでとうございます。
右、左、自虐、自慰の枠組みから適度な距離を置いている
希有なサイトとして勝手に評価させて貰ってるこのブログ、
今後も利用させていただきます。

>fuyunekoさん

私も以前読みましたよ。>太平洋戦争の起源
東京大学出版会の書籍ってのは値段も高いし
読んでるうちに頭から煙が昇って来るし、あんまり
健康的とはいえませんな。
以前、「盧溝橋事件の研究 秦郁彦(東京大学出版会)」
という書籍を見かけて、面白そうだからそのままレジに持っていったら
「7000円になります」といわれて絶句したことがあります。
悩んだ挙句に買いましたが。w

本年もよろしくお願いします。

確かに「太平洋戦争の起源」は正月早々不健康でありました(^^;ということで、「反社会学講座」は気分転換に良かったです。パオロ・マッツァリーノ 氏がすべて正しいとは言いませんが切り口が面白く目から鱗でした。また、「戦前の少年犯罪」も読みましたが、ここにある記述が正しいとすると、あのテレビで偉そうに語っている教育評論家連中は一体なんなのでしょう???無知で語ることは恥ずかしい。。。

今年もよろしくお願いします

■クロソさん

こちらこそクロソさんの知識と冷静なご意見に期待しております♪

>頭から煙が昇って来る

それは、入江昭氏の本がそういう論調ということですか?
(氏の本はまだ読んだことがないので、参考までに教えてください)
秦郁彦氏の本は私も数冊読みましたが、その中には私も「頭から煙」となって半ばで読むのをやめ、「ブックオフ送りの刑」にしたことがあります(笑)
でも、秦氏の著作の中にはうならせられるものもあって(例えば「統帥権と帝国陸海軍の時代」。左のおすすめの本に入れてあります)、不思議な人です。


■fuyunekoさん

「反社会学講座」はおそらく全体的に「きちんと調べてから考えないとおかしな結論に気がつかないよ」というパロディとなっていると思っています。
でもスーペーさん批判は結構、的を得ているなと感じました。
なお、パオロ氏が引用したデータはすべて本物だそうで。

「戦前の少年犯罪」は実はまだ読んでいません。他にも積読がたくさんあるのでw。
版を重ねて、初版本のデータの誤記や記述を改めた箇所もある、と著者のサイトに出ていましたよ。
http://blog.livedoor.jp/kangaeru2001/

>無知で語ることは恥ずかしい。。。

そうですね。それが時折拙ブログを突然閉鎖したくなる衝動に駆られる理由でもあります(笑) いまだ性懲りもなく続けておりますけど(^^;
(それでも、あまりに恥ずかしい過去エントリなどは徐々に非公開にしておりますw)

管理人様
「太平洋戦争の起源」についてですが、非常に淡々とかかれており、相当気合を入れないと集中できないという印象です(訳本だから?)。なので読み終えると異常に疲れます(^^;なので不健康でした。

内容は非常に公平な立場で書かれているかと思います。あえて上げるとしたら、五百旗頭氏のスタイルに近い感じか?廣田弘毅について手厳しいですね。私の中での人物像とは異なります。城山 三郎著「落日燃ゆ」で廣田弘毅のイメージが構築されてしまったからも知れません。

■fuyuneko さん

なるほど、そういうことでしたか。フォローありがとうございました。

入江氏も五百旗頭氏も専門は外交史ですから、自ずと複眼的な立場で書かれるのかも知れませんね。

余談ですが、私は歴史学者の書く本と「歴史小説」やジャーナリストなどの書いた本は意識して受け止め方を変えるようにしています。もちろん、後者の方には特に距離を置きます。
司馬遼太郎氏の本も、歴史学者からは「司馬史観」と呼ばれたりして、決して高い評価は受けていないようですし。

確かに、事件の概要、それに対する各国の反応などを
淡々と書いてます。
変な言い方になりますが、だからこそ頭がパンクしそうになるわけで。
満州事変~太平洋戦争までの国際社会の奥の深さとドロドロっぷりは
本当に異常です。それを淡々と書かれたらもう・・・。
日本が悪いとかアメリカが悪いといった短絡的な
結論で書かれてるほうがよっぽど楽ですね。

太平洋戦争の起源と同じ時期を扱った、もう少し
読みやすい本(評価が高いという意味ではない)としては、
有名なのかもしれませんが
「真珠湾への道 大杉一雄」がお薦めですね。
太平洋戦争の起源は章を飛ばして読むことは不可能ですが、
この本は、例えば第3章から読んだりしても全然大丈夫です。
値段は高いですが、読み応えがある分厚い本なのでコスト的にも割に合っているかと。

須藤眞司氏の「真珠湾奇襲論争」と、「ハルノートを書いた男」
などは上記の本を読む前の予習として適当かもしれません。
スラスラッと読めますし。

クロソ様

おっしゃる通りですね。「〇〇が悪い、ヘタな外交だ!」と言ってくれた方が気が楽です。開戦過程は非常に複雑であり、正直頭が整理できてません。

大杉氏は、このたび講談社学術文庫から復刻になった「日中戦争への道」の著者ですね。まだ精読はしておりませんが、公平な立場で分析しているという印象を斜め読みレベルで評論するのもの問題ですが、感じました。

クロソさんの「頭から煙が昇って来る」「健康的といえない」というのは、「腹が立ってくること」と私だけが勝手に思い込んでいたみたいで恥ずかしいっすorz
これも確証バイアスですなw
よーく考えれば、腹が立つときに頭から昇ってくるのは「煙」じゃなくて「湯気」だった(笑)

でも、淡々と書かれているほうが私の好みかも?
お二人のおっしゃる「むしろ気が楽」な本のほうが、私は頭から煙・・・じゃなかった、湯気が出るかもしれません^^;
「ブックオフ送りの刑」にする本はそういうものが多いです。

日米開戦については、今読んでいる半藤一利氏の真珠湾の日は結構中身が濃いです。1941/11/末からの切羽詰った状況からの様々な出来事を時系列に豊富な資料を基に書かれています。
半藤氏の主観が入っている部分は読み取れますし、陰謀論が入る隙がある部分指摘しつつそれに釘をさしていたり。

あと「真珠湾奇襲論争」についてAmazonのレビューを見たら、最初に内容を評価しつつ須藤氏の事実誤認も指摘するコメントがw
やはりいろいろな本を読まないと見えてこないことって、どこに隠れているかわかりませんね^^

須藤氏の本は右に偏りすぎてる人に
「お前等ちょっと落ち着け」とデコピンを喰らわせるのに
ちょうどいい感じですね。
事実誤認に関しては、情報をまとめ切れていないというのが
私の印象です。でもまぁよく見られる都合のいいとこ取りのような
悪気は感じられないかと思います。
本の所々に「私の知らない情報が出てくれば見方を変えることは吝か
でないし、むしろそれを望んでいる」といってますので。

>でも、淡々と書かれているほうが私の好みかも?

私もです。が、そういう事実を淡々と書いた本はいかんせん
売れない→発掘しにくいですからな。w
歴史本というのは事実よりも「(定説を覆す)衝撃の事実」なんてのを
綴った本の方がよく売れますから・・・。

■クロソ さん

>「お前等ちょっと落ち着け」とデコピン

うまい!(笑)

事実誤認はたとえ学者だってありえますからね。もちろん私も些末なことでその人の主張を全否定したりすることはありません。
ところが、それをやっているのが・・・って、書き出すと長くなりそうなので止めておきますw

私も「○○の真実」というタイトルは、かえって眉に唾つけますね。
・・・と、いいつつ「おすすめの本」に「開国の真実」を入れていたりw
で、バランスをとるために「幕末“志士”列伝」を買ったことを1/10のエントリーで書いたりしました。

「目からウロコ」とか「意外な真実」ってのに人はきっと弱いのだと思います。芸能人スクープなんかもその類かな?
イデオロギーを心理学から見てみるのも面白そうです。

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