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ブッシュ元大統領と、父島と、ある戦争犯罪   

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昨日、「ブッシュ元大統領、83歳でスカイダイビング」 というニュースがありましたが、ここから連想ゲームのように、太平洋戦争中のある事件を思い出してしまいました。

それは「父島人肉食事件」。


記事中にもありますが、ブッシュ元大統領がパラシュートで空を飛ぶのは今回が初めてではなく、過去に何回か経験しています。

近いところでは2004年の80歳の誕生日の時ですが、初めてパラシュートを使ったのは、海軍時代の1944年9月2日、小笠原諸島近辺をアベンジャー雷撃機で飛行中に、日本軍による父島からの対空砲火を受けて撃墜され脱出したときなんですね。



ブッシュ元大統領 + パラシュート → 父島 → 人肉食事件 と思い出してしまったわけです。

ブッシュ元大統領は、4日間の漂流後、哨戒任務中の潜水艦フィンバックによって救助されましたが、もし父島で捕虜になっていたら、食べられてしまって・・・・なんて話をする人もいるようです。


その時の様子を語るブッシュ元大統領の動画。もちろん英語ですが、後半には救命ボートから潜水艦フィンバックに救助されたときの貴重な映像もあります。
bush5img.php.png


その父島人肉食事件については、詳しく書くのも躊躇してしまいますので、極めて簡単に書きますが、食料どころか酒さえもあって飢餓状態というわけでもないのに、戦意高揚を図ろうと米軍捕虜を殺害してその肉を宴会のつまみにしていたという事件です。食した日本軍将兵5人は戦後BC級戦犯として処刑されました。

最初にこの事件を知った時は、まさかと思い、作り話では?と疑いましたが、戦犯の一人吉井大佐は軍事裁判中に、

「無差別爆撃する米空軍が悪い。パイロットは処刑されて当然。人肉は戦意高揚のため食した」

「日本軍の戦陣訓である、゛生きて陵辱の辱めを受けず゛・・・という教えがあり、捕虜に対する行為は何をおいても許される」


と主張したそうですし、本当の話のようです。

散るぞ悲しき 硫黄島総指揮官・栗林忠道」の著書でも知られる梯 久美子さんも、今年の文藝春秋7月号に「父島人肉事件の封印を解く」という一文を寄せているようです。
また、アメリカでも「Flyboys: A True Story Of Courage」というドキュメンタリー本が出ているようで。

もちろん、こんな事件は極めて特殊な事例でしょうけど、戦争の狂気とはいえ、たかだか六十数年前の話ですからね・・・。


・・・って、特殊な事例と書いたばかりなのに、もう一つ思い出してしまった。

辻政信参謀が「胆力をつける」と称して敵兵の死体から切り取った肝臓を携行していた」という話は、本当なのだろうか・・・?こちらの話は、ちょっと調べてみても伝聞しか見あたらず真偽不明っぽいけど。

まぁ、辻政信参謀は、ノモンハン事件ガダルカナル決戦バターン死の行進シンガポール華僑虐殺、と大きな事件にはいつも関与、シンガポールでは「抗日華僑」を選別する検問所で現場責任者に、「なにをぐずぐずしているのか。俺はシンガポールの人口を半分にしようと思っているのだ」と言ったというくらいだから、あながちウソではなさそうと思えてしまうところが怖い・・・。

しかし、最近のエントリーは、戦前の少年犯罪だの、強姦致死傷で有罪の日本兵が732人いただの、バッキー事件だの、これじゃ下手すると猟奇趣味のブログだな・・・orz

父島人肉食事件詳しいことは、下記サイトでも書かれていますので関心のある方はそちらまで。
近衛読書中隊  父島のみなさん
小笠原事件(事件史探求)
日本兵による人食い2 - 国際討論日記

 


--------
お口直しに(?)、本エントリーのきっかけとなったスカイダイビングの素敵な動画などを。

2005年スカイダイビングワールドカップ フリースタイル部門で金メダルを獲得した岡崎葉子選手(チーム Axis21)の演技です。 バレエで培った柔軟性と表現力、器械体操で培ったバランス感覚を生かした上空4000m、時速300Kmの見事な舞です。そして、最後の表彰台のシーンには中央に日の丸が♪



同じく岡崎葉子選手の2006 freestyle skydiving world-champions の映像。
まさしく雲海上の舞姫。 この時は銀メダル。岡崎選手は表彰台の常連です。


あ、元々はこの人のスカイダイビングがネタのきっかけでした(^^;
パパ・ブッシュの80歳の時のスカイダイビングの時の映像。↓

 

 

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コメント

昔の人の肝に対する信仰?はかなりのものがありますよ。九大事件でも肝臓を持ち去った人がいて、そのせいで関係者は米軍からは食ったんじゃないかという嫌疑までかけられましたから。

■槍栗中尉 さんへ

1年前の記事へのトラバ失礼いたしました。今回は参考にさせていただき、ありがとうございました<(_ _)>

そう、九大事件というのもありましたね。
いま、ちょっとWikipediaで読んでみたら、食べたことになってますね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B9%9D%E5%B7%9E%E5%A4%A7%E5%AD%A6%E7%94%9F%E4%BD%93%E8%A7%A3%E5%89%96%E4%BA%8B%E4%BB%B6
Wikipediaは鵜呑みできませんけど。
辻政信の場合はどうだったんでしょう?

肝臓は万能薬のように考えられていた時期もあったようで、ちょっと調べたら江戸時代に、山田浅右衛門という首斬り役人が刑死者の肝臓をもらい受けて「人胆丸」という薬をつくって販売していたという話を見つけました。許可された上でのことだったようですが、これが禁止されたのが明治2年になってからだそうで。

「人胆丸、生き胆が欲しいーの話」
http://kanemasa-web.hp.infoseek.co.jp/data3/k12.htm
「山田浅右衛門」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E7%94%B0%E6%B5%85%E5%8F%B3%E8%A1%9B%E9%96%80

んー、やっぱり猟奇的な方に話がいってしまった・・・orz

人肉に関しては一応無罪です>九大
しかし西南戦争でも腹の抉られた死骸があったと言います。

■槍栗中尉 さんへ

ありがとうございます。
ちょっと調べたら、『汚名「九大生体解剖事件」の真相』という本がありました。逆に、「食べた」説の元は、遠藤周作の小説『海と毒薬』か上坂冬子の本ってところでしょうか。

西南戦争でもあったということは、戊辰戦争の時にもありそう・・・

一応、戊辰戦争の際の食人に関する記録はあるようです。
http://www.mumyosha.co.jp/ndanda/05/bakumatu03.html
ただ、この手の話の性質上、誇張と虚実が入り混じるので、真相は藪の中のようです。
肝臓なら、カンボジア内戦の際に「弾よけ」と称して肝臓食いがあったという話を読んだ覚えがあります。(きちんとした記録はちょっと見つかりませんでしたが)
そういうと、西原理恵子がカンボジアの食人をひかりごけと絡めてネタにしてましたね。いいのかサイバラ(^^;

戦時中の食人といえば、ひかりごけ事件や「野火」を思い出しますが、「父島事件」はこれらとは性格が異なる上、裁判での証言が残っているんですね…orz
非常に特殊な例であり平時に生きている人間がどうこう言う権利はないとは頭では分かっていても、食人に至る心境は分からないです…。

■gennbunさん

ありがとうございます。リンク先読みました。英雄崇拝が食べた理由という事例が日本にもあった可能性があるわけですね。

ひかりごけ事件や飢饉の時の食人は、緊急避難的ですからやむを得ないとしても、父島の事例はなんともいえない気分になりますね。

あと、西原理恵子を「サイバラ」と読むとは知りませんでした。ずっと「ニシハラ」だと思い込んでいましたよ(笑)あの人の漫画は個性的でシュールでわりと好きなほうですが(^^;

余談ですが、北海道に旅行したとき知床のヒカリゴケを見ました。神秘的で綺麗でした。その時はひかりごけ事件のことは知りませんでしたが。

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