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テレビ報道の仕方について   

このところ連日、年金と社会保険庁の問題について報道されていますが、テレビでこの報道を見て、「何」が「どうして」「どうなった」から「こういう事」になった、と、理解できた人ってどのくらいいるのでしょう?

感情的になったり、不安を煽ったりする報道もあって、怒りは増幅しても、今後どうするのが一番良いのか考えつかない人も少なくないと思います。夏の参院選の目玉にもなりそうだというのに、この問題をよく理解できないまま、あるいは誤解したまま、投票先を決める人も出てくると思います。郵政民営化の時もそんな感じがありましたしね。

報道だけでなく、名の知れたジャーナリストでさえ、変なことを言ったりしています。たとえば、田原総一朗氏の下記の記事。



「消えた年金」などと言われているが、これは消えたのではなく、“消された年金”だ。5095万件といったら国民の半分近くにのぼる

田原総一朗の政財界「ここだけの話」 2007年6月7日記事より

これでは日本の人口の半分の年金が消えたみたいじゃないですかぁ。
まぁ、この方はいつも態度だけが偉そうで、大したことは言っていないのでどうでも良いですが(^^;
(かくいう私も、ニュースに加えて色々なブログを見ているので、混乱してしまっていて、正直なところ、正確に理解している自信はありませんが(^^; )

ともかく、マスコミ、特にテレビはやたら感情的に報道する傾向があると思います。アナウンサー、司会者も、わけのわからないコメンテーターも、国民の怒りを代弁しているつもりのようですが、いったい何様?と、私などは思ってしまいます。

・・・・・・・・

ちょっと話は変わりますが、実は一年ほど前、このブログを始めた当初にシンドラー社のエレベーター事故のことを何回かにわたって取り上げたことがありました。

エレベーター事故の報道について
シンドラー社叩きの陰で誰かがホッとしてる?
シンドラー社エレベーター事故の背景
説明会や謝罪をシンドラー社だけにやらせるだけで本当にいいのか?

テレビがこぞって感情的になってシンドラー社バッシングをしているのを見ていて、「こんな報道の仕方では問題の本質に近づけないのでは?」という疑問があってのエントリーでした。またシンドラー社は日本でのシェアは低いですが、世界シェアでは2位のエレベーター製造会社だったようですし、そんな会社が?という疑問もありました

エレベーターも「乗り物」ですから、定期点検保守や設置工事に問題はなかったか?など、調べることは沢山あるのではないか?と。そこをキチンと調べて報道して初めて、改善されるべき問題が世の中に明らかにされる訳ですし、今後の事故を防ぐことになるでしょうし、それが報道の役割だと思っていましたから。

あれから一年、事故原因はいまだに断定できていないようですが、捜査の進捗についての報道はないかと思って探したら、以下の記事がありました。

ブレーキ異常見落としか・エレベータ事故から1年キャッシュ

東京都港区のマンションのエレベーターで都立高校2年、市川大輔さん(当時16)が死亡した事故で、警視庁捜査一課は2日までに、保守点検業者がブレーキの異常を見落としていたとの見方を強め、業務上過失致死容疑での立件の検討に入った。ブレーキ系統に構造上の問題があった可能性もあり、製造元のシンドラーエレベータ(江東区)についても刑事責任の有無を慎重に調べている。
(2007/06/02 NIKKEI NET)

この記事でいくと、製造元より保守業者(エス・イー・シーエレベーター(株))の責任の方が重いようですね。
(「ほれ、言わんこっちゃない」と思わず言いそうになりましたよ。(^_^;   )

ところで最近、他社製のエレベーターでも相次いでロープ破断の問題が出てきていますね。

フジテック製もロープ破断・大阪市営住宅エレベーター(6/8)
日立系エレベーター15万基点検へ・札幌でロープ一部破断(6/4)
オーチス製エレベーター80基に不具合、国交省緊急点検(6/4)

それを受けて、国交省は全国すべてのエレベーターの実態調査を指示したそうです。

国交省、エレベーター30万基の調査指示へ

まさか、新品のエレベーターを設置したときからロープが破断していた、ということはないでしょうから、問題はおそらく「保守点検」にあるのでしょうね。

また、中国新聞の6月6日の社説では業界構造の問題を指摘しています。

エレベーター 事故1年 教訓生きたか

もともとエレベーターのメーカー系の業者には、納入価格を下げる代わりに、後の点検で利益を上げようとする構造があった。ところが独立系の点検業者の参入で競争が激化し、技術者の不足や、機械の情報が共有されないことによる対応力低下を招いたという指摘もある。安全より企業の都合優先になっていないだろうか。

シンドラー社製のエレベーター事故は、ブレーキ系統に異常があったとみられ、点検で異常が見逃された疑いが浮上している。ただ、構造上の問題も絡んでなかったか、いまだに全容が解明されないままなのは実にもどかしい。

亡くなった高校生の母親は十二階に住み、その後一度もエレベーターに乗らず階段を使うという。事故が起きてしまうと崩れた信用はなかなか元に戻らない。国と業界全体が連携して総点検し、安心して乗れる仕組みづくりを、あらためて考えてほしい。
(中国新聞 2007/6/6社説から一部引用)

1年前の事故の時に、エレベーター業界の問題をもっと明らかにして世に問うていれば、もっと早く何らかの対策が立てられたと思うのは私だけでしょうか。

テレビで事件・事故を感情的に煽るだけの薄っぺらい報道では、視聴率は稼げても、解決すべき問題は見えてきません。年金問題だって、本当に有効な対策を立てているのはどの党なのか、もっと国民が判断しやすいように報道すべきです。そうでなければ誰のための報道なのか?国民のためにはなるような「報道」のありかたをメディアは真剣に考えて欲しいと思います。

(と主張しつつ、現実との乖離に実は若干あきらめモード(苦笑))


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コメント

そうですね

 田原某も、朝日系ラジオ(博多ですが)何か年金記録の断絶などについて、安倍政権を必死で叩いているんですね。
 年金統合は菅厚生大臣時代に推進されたんですが、それはスルー。
 原因は、民主党の支持団体の社保庁労組が、キーボード入力10000タッチ(字ではない)/1日までとか訳の分からん要求をし、然も、まともに仕事をしなかった事などはスルーですね。
 何でも自分たちの思う方向に誘導したり、扇動したり、ただおもしろおかしく煽ったり、あまつさえ捏造までするようなマスコミには、公共の資源である電波を使用している以上、厳しく電波停止などの措置を採るべきでしょう。
 エレベータの件は、エキスポランドのジェットコースターにも生かされませんでしたね。回転ドアのように構造上の問題とは違いますよね。
 ちゃんと非破壊検査(X線、超音波等)をやれと通達がでたら、それじゃあやっていけないと多くの遊園地がジェットコースタの運用を止めたと言うニュースもありました。ヾ(゚Д゚ )ォィォィ
 安全と言う物が、どれだけ多くの下支えをする人々によって為されているか、どれだけの時間と金と人材をかけなければ手に入らない物か、みんな知らなすぎます。
 レストランのトイレなんかに、何時何時清掃点検したとか貼ってありますね?エレベータもジェットコースターも決められた点検を何時やったか、検査業者と、監督官庁の連絡先を明示して、公示義務を課すなどの処置も必要では無いのでしょうか。
 これからは、マスコミの論点ずらしや煽りを防止する手だても必要ですね。

>tonoさん

「社保庁勤務だったら仕事楽だったろうなぁ、あー、社保庁で働きたかったなぁ・・・」って、冗談はさておき(^_^;)

>安全と言う物が、どれだけ多くの下支えをする人々によって為されているか、どれだけの時間と金と人材をかけなければ手に入らない物か、みんな知らなすぎます。

そうですね。新幹線が中国で走っていますけど、車輌だけじゃなくて、点検整備や運行管理、毎晩の保守作業が新幹線の安全神話を作っているんですよね。あの国で、果たして安全な新幹線の運行ができるのか心配です。

点検記録の公示は良い案ですね。そういえば普通の電車も消毒の日付とか貼ってありますね。

マスコミの報道姿勢については、ネットで見かけた下記の文章が見事に実態を現していると思います。

『【マスコミ主権】(ますこみしゅけん、主権報道、英:press sovereignty)
マスコミ主権とは、 マスコミが政治権力の源であり、マスコミが世論であり政府は報道の意思に より設立され運営される機関であるとする思想。
一般にはマスコミが誌面電波を通じて間接に、あるいは世論調査などを通じて直接に、国家の最終的な意思決定をおこなう権力を有することを指すが、国民の意思を代表して論評すると標榜する論説独裁者も形式上民主主義を謳っているように、必ずしも民主制を伴うとは限らない。』

でも、問答無用の「悪」についてだけは、メディアが世論を煽ることもアリかな、とは思います。
良い例が、飲酒運転による暴走で川に落とされて幼い子供が二人亡くなった事件(たしか福岡でしたね(--;))
あれで、飲酒運転による死亡事故は減ったでしょうし、さらなる厳罰化も世論は受け入れられるようになったかなと思います。

ただ、長いこと毎年1万人を超えていた交通事故による死亡者数が減少傾向に転じたのは、5年くらい前の飲酒運転の厳罰化が明らかに効いていたと思います。(車の技術進歩に依るところもあるかもしれませんが) そのことをもっと早くからメディアが世論に訴えていれば、飲酒運転事故によって死ななくて済んだ方もいるのかもしれないと・・・。


最近のマスコミ報道は、ナチスの宣伝塔だったゲッペルスもきっとびっくりするでしょうな。
まともな報道番組を探すほうが難しい、爆笑問題を起用するところなんかは実に商業主義的であります。
まともだな~と思うのは、日曜日の朝7時にやってる報道2000だかってやつ。朝起きるのが結構つらいけど・・・、たまに見ます。
マスコミの暴走を止めないと、国民はみんなパープーになっちゃいますよ。自由や権利や責任なんかもいいけれど、品格や権威や風情なんかも報道に取り入れてほしい。やんややんやと煽り立てられると、一億総うつ病になっちゃうような気がします。

>くわっぱ上等兵さん

テレビのニュースはあまり見なくなりましたね。
ただ、最近、昭和初期の新聞について書かれた本を読んだのですが、あの時代と比べれば、現代はまだマシかも知れません(苦笑)


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