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山口・光市母子殺害事件と死刑存廃問題   

山口・光市の母子殺害事件の差し戻し控訴審が報道されています。被告の弁護団がどうみても詭弁を弄して死刑判決をさせないようにしているように見えてしまいます。弁護団は21人、リーダーは死刑廃止論者の安田好弘主任弁護人
検察側に手落ちや怠慢などの問題があるようなケースでは、あのような対決姿勢も意味があるものと思いますが、これまでに報道された事件の概要から判断すると、どうしてもあの事件を死刑廃止運動に利用しているように見えてしまいます。

これまでも被害者感情を逆なでするような言動が目立ち、世論の反感を買っているようで、むしろ死刑廃止論者にとっては逆効果なのでは?と思うほどです。

【追  記 2008/04/17】

山口・光市母子殺害事件に関心のある方は、以下のエントリーもぜひどうぞ。

公平性欠く山口光市母子殺害事件テレビ報道-BPO意見書・・・そして満州事変時と変わらぬ日本のメディア




この死刑存廃問題は、真剣に考えるほど難しい問題ですが、裁判員制度のスタートが2年後の2009年に迫っており、国民が何らかの事件で、被告を死刑にするかどうかの判断を迫られるようにもなります。

この制度の問題点はさておき、大多数の人が、「まぁ、自分が選ばれることはまずないだろう・・」と根拠もなく思っているでしょう(私もσ(^^;))。しかし、制度のスタートが決まってしまっている以上、自分が裁判員に選ばれる可能性はあるわけですし、選ばれないにしても、死刑制度については考えておかなくてはいけない問題かと思います。自分の判断で人命(凶悪犯とは言え)を奪うことになるのかも知れませんので・・・。

その死刑制度について考える材料となる記事があったのを思い出しましたので、下記にメモ代わりに引用しておきます。

少し前に、夕刊フジに公開された元刑務官・藤田公彦氏(定年退官)の手記です。拘置所・刑務所に30年以上勤務、死刑囚の様子や死刑の実際について書かれています。


手紙で腐敗見抜き…元刑務官激白・塀の中の実態(上)
死刑廃止論は「現場知らない者の発想」より

大阪拘置所や神戸刑務所など全国の「塀の中」を30年以上も見つめ続けた刑務官が、3月末で定年退官し、不良収容者との対決や腐敗刑務官の摘発、死刑執行の実態などをまとめた手記を2日までに夕刊フジに公開した。

(略)

手記の中で藤田氏は、ベールに包まれている死刑囚らの様子も詳述している。2001年、大阪府内の小学校で児童8人を殺害するなどした死刑囚=執行済み=を大阪拘置所に収監した際には「絶対に自殺させるな。(法務)大臣のクビが飛ぶ」と異例の指示があった。

この死刑囚は、監視カメラ付きの独居房に入れられていたが、収監時、机代わりの段ボール箱を蹴り上げ、悪態をついたのが印象深かったという。

しかし、藤田氏は長年の勘から自暴自棄を他人への危害で表現するタイプと直感し、自殺の恐れはないと判断した」と振り返る。

藤田氏は、この死刑囚の執行には立ち会っていないものの、自身がかつて臨んだ死刑執行と照らし合わせ、安易な死刑廃止論には「現場を知らない者の発想」と述べ、こう批判する。

「もし、死刑が廃止されたら、彼らは刑務官を平気で殺傷して脱走を図るようになる」
(一部抜粋)


死刑執行、その瞬間は…元刑務官が激白(中) :ZAKZAK

しかし、死刑囚によっては「子供1人を殺し損ねたことが残念」と笑って言い残したり、心情安定の配慮で房内で飼っていた文鳥の首を、執行前にねじ折って殺していたケースもあり、改めて、凶悪さに背筋が凍ることも多かった。

藤田氏は「観念や感情で死刑廃止を論議されても現場は困惑するだけ。終身刑が死刑よりも人道的なのかどうか。論議する前に現場の実情を知ってほしい」と訴える。
(一部抜粋)

日本の世論は、死刑存続の方が強いようですが、このような実態を見るにつけ、私自身も安易に死刑廃止は口に出来ませんね・・・。
(と、いうか、死刑廃止論者の、加害者の人権ばかり主張して被害者の人権を顧みないような姿勢も怪しすぎ・・・)


紹介した手記の全文は下記をどうぞ。


上記記事がリンク切れの場合は、下記からどうぞ(ウェブ魚拓によるキャッシュです)


■参考リンク

photo
死刑制度必要論―その哲学的・理論的・現実的論拠
重松 一義
信山社出版 1995-12

 

by G-Tools , 2007/05/25

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コメント

またまた、悩ましいエントリーですね。

 この事件で、ず~ともやもや感じていた事があるんです。
 ただ、ネクラ(古いですかね?)な勢なのか、被害者遺族の言動でどうしても理解できない事があります。
 愛妻の受けた事をあえて公にする!
 この遺族を非難するつもりは毛頭ありませが、この感覚は、私にはどうしても理解できないのです。
 私は、法廷では致し方無いにしても、寧ろマスコミに伏せてくれる様あらゆる手段を講じると思います。
 自分の愛する者であれば死後であってもずっと護り続けたいという気持ちとでも言いますか、逝った者をそっとしておいてあげたいと思うのです。
 
 また、この遺族の方が『死刑で無いなら、早く解き放してくれ』という様な事を会見で言われていましたね。
 これはとても良く理解できるし、私も恐らくそう考え、そう言うだろうと思います。
 しかし、後は黙して語らず、判決を待つと思います。
 
 判決が確定し、もし犯人が時を経た後であっても解き放される結果になれば、行動すると思います。
 如何なる手段を講じても『死刑の方が良かった』と思ってもらう策を講じるかなと思います。
 このあたり、非常に感情的ですが。。。
 犯人が解き放された場合に、私の様な事を考える遺族は皆無でしょうか?
 私は、法は怨みを背景に執行されてはならないと思いますが、『死刑』にはこの様な遺族の2次犯罪を防ぐ意味も多少なりあるように感じています。
 犯人の死は、ある意味被害者遺族の、加害者家族への怨念も断ち切る力も含まれているのではと思います。
 上手く言えませんが『犯罪の防止』というのはそう言う面も含まれると思いますので、勿論冤罪は論外ですが、『死刑』の存続は必要なのではと思うところです。

 何より、自分たちの主義主張のために、傷だらけの被害者遺族憤慨させ、ある意味加害者の家族まで利用しようとする『塵権屋』の弁護士連中のやり方は、到底看過出来ません。

こんな本もあるよ

第1、第2段落はその通りですね(「死刑廃止運動に利用」、「死刑廃止論者にとっては逆効果」など)。ただ、安田さんを批判するよりも、国際情勢(死刑廃止国が多いことと死刑廃止条約がすでに発効していること)に基づいて死刑存置を批判してほしかったですね。
「夕刊フジに公開された元刑務官・藤田公彦氏(定年退官)の手記」についてですが、これだけで「安易に死刑廃止は口に出来ません」というのはいかがなものでしょうか。『終身刑を生きる―自己との対話 』によると、短期で出所する受刑囚よりも、終身刑囚のほうが思慮深く、刑務官に刃向かう者も少ないそうです(著者の狭い体験なら夕刊フジの手記とどっこいどっこい)。また、『罪と罰、だが償いはどこに? 』のように被害者問題に詳しい人でも死刑廃止の人もいます(「死ぬまで償え」にも一理ある。現行では、死刑囚は死刑執行までは文字通り国にタダで食わせてもらっている。懲役囚は作業をする)。僭越ですが、ぜひ私が紹介した2冊をお読みになって、考察を深められたらいかがでしょうか。

コメントありがとうございます

>tonoさん

今回はメモ代わりのエントリーなのに悩ませてしまってすみません(^^;
事件被害者遺族の感情もやはり、自分がそうなってみないと分からない部分もあるでしょうし、人それぞれでもありますからね・・・。もし自分だったら・・・、悲しみと怒りで理性を抑えられるかどうか若干不安かも。

仰るとおり法律は感情論だけで語れるものではありませんから、抑止力としての効果やら人権やら様々な角度で考えなければならないのでしょう・・・・とても難しいですが。

安田弁護士亜はちょっと調べると、かなり力があるようで私利私欲に走ってなかったり、検察の不手際などの抑止力としては存在価値がありそうですが、それゆえに色々と問題もあるようです。この事件のメディアの報道のしかたはやや一面的で注意が必要だと思っていますが、それでも死刑廃止論者が事件を利用しているようでいやですね。

話は変わりますが、今度の日曜日は鹿屋に行かれる御予定でしたね。お時間のあるときにでも感想を聞かせてくださいね。

>清高さん

はじめまして。コメントありがとうございます。
このエントリーはメモ書き程度のつもりだったので、自分としてもそんなに深く考察して書いたわけではないですし、死刑制度についても、考えれば考えるほど「廃止」か「存続」かの結論が遠ざかる(?)気もしています。
両者の間で揺れ動くばかりなんですね。

そういう状態ですので、いただいたコメントは大変参考になります。
法律についても死刑制度についても、今の私には聞きかじり程度の知識しかありませんので、いろいろ考えなければなぁと思っていたところですし。
(そういえば、宅間が異例の早さで死刑執行されたのも、「早く死刑にしろ!」という被告の希望を叶えてあげたようで、妙な違和感がありました。)
本のご紹介もありがとうございました。清高さんの書かれたAmazonのレビューとプロフィールも拝見しました。法学部ご出身とのことで、どうりでお詳しいわけで。
私は法律関係はまったく素人なので、またいろいろと教えていただければ幸いです。死刑制度もそうですが、憲法問題についても、おそらくこれから書く機会があると思いますので、ツッコむところがあれば遠慮なくコメントしてさい。(明治憲法については以前に少し書きました)
ありがとうございました。


私は死刑廃止には全面的に反対です。死刑廃止などという事を正義として言う人は全く想像力の働かないきれいごとの世界に生きているのでしょう。終身刑でさえ反対です。私が遺族なら反省や悔悟、更正などより、とにかく犯人が生きていてこの同じ空気を吸っていると思うだけで、はらわたが煮えくり返るような気持ちになるだろうと思います。更正なんてしていただかなくて結構だ。ただその命をもって償ってほしい。大体、心底後悔して自分の罪を認識できたら、自分だけ生きているなど出来ないほどいたたまれない気持ちになるはずです。死刑廃止論者は、犯罪者を世に放ち再び犯罪を犯しその事によって社会の混乱を招き秩序を破壊するのが目的なのではないですか。暴力革命に失敗した勢力が、形を変えた
革命を成就させる事になると思っているのではないですか。

初めまして。
実はかなり以前に、特攻隊の映像を拝見させて頂いてからしばらくファンとしてROMさせて頂いていたのですが、今回又新たに「大日本帝国の最期」の映像で感動しましたのでコメントしょうと思った次第です。(しっかりリンクさせて頂いています)
が、偶然にもそそそろブログ記事を久しぶりに書こうと思って色々と下調べしていた話題が、この「光市の母子殺害事件」であります。以前にもブログ記事を書いたのですが、その後予想通りややこしい展開になって来ていましたので、再度下調べをしていました。
注意すべき点としては、
(1)マスコミが主張している内容は間違っている。死体の検死鑑定結果では実際は「片手で・・・」となっているらしいのですが、いつの間にか歪曲・誇張報道によって「両手で無残に絞め殺した・・・」となっています!又、「子供を床に叩きつけた・・・」とメディアは主張していますが、同様に「死体に傷跡はなかった・・・」が実際の所の様です!
http://www.youtube.com/watch?v=e_OGGqezzCk
(2)この問題はあくまでも被害者と加害者同士の当事者の個別の問題であって、第三者や部外者が口を挟むべき問題ではない!
(3)私見としては、文明のレベルが「ハンムラビ法典」の原始時代に後退するようで、非常に心配しています。
(4)社会が「安易な結果主義」に陥ると、殺意がないにもかかわらず交通事故等で不意に他人を死なしてしまった場合等、いつかやがては自分がそのしっぺ返しを食らう危険な風潮が出来上がってしまう!司法改革として、終身刑制度の導入や、さらなる被害者のサポートの充実等を行なうべきである!
(5)メディアは視聴率稼ぎの為に、他人の悲劇をおもちゃにして利用すべきではない。しかも、嘘を吹聴してまでする場合はなおさらである!
(6)現在の警察の捜査能力の急速な低下を考える時、今後、冤罪で死刑の危険に遭遇する人は増加するはずであり、それを苦慮すれば、寧ろ「疑わしきは罰せず」の精神をさらに増長する必要性すらある!「死刑廃止」の考え方はこれを基盤としており、明らかに正しい見識である!
(7)被害者には同情しますが、「復讐は一人でやるべき」というのが私の考え方です!他人やメディアを巻き込むべきではないと思います。
(8)仮に、復讐や厳罰が達成されても、亡くなられた方々の慰霊にはならないと思います!

コメントありがとうございます

>sesiria さん
お気持ちは分かりますが、もう少し冷静になられた方が・・・(^^;。日本は法治国家なのですから、あまり感情論を先行させると、ITS下田さんが指摘しているように、時代が逆行しかねません。
また死刑廃止には国際的圧力もありますし、冤罪の問題や検察の捜査の正当性、メディアの報道姿勢などクリアしなければならない問題が山ほどあります。なので、私としては、どちらかというと死刑廃止は反対・・・なのですが、エントリーで紹介したような事例もあることを知ってもらい、読んでいただいた方が考える材料にしていただければと思っています。
安易に結論は出せませんよ、この問題は・・・。

>ITS下田 さん
初めまして、コメントありがとうございます。
また、大変参考になる御意見・情報をありがとうございます。
私自身、実は天の邪鬼な所があって(苦笑)、今回の報道があまりに一様的なところがたしかにちょっと引っかかっている部分はありました。
犯行の結果は動かしようのない事実ですし、本村さんの感情は
察するにあまりありますが、裁判の途中なのに犯行の方法を断定的に報道しているような印象を受けるんですね・・・。(1)のところは、重要ですね。
他のご指摘の部分もおおむね理解できるところです。
ただ、エントリーで紹介したような犯人、よく知られているところでは宅間のような人間いる現実をどうとらえるか・・・、死刑と終身刑とどちらが犯罪抑止力になるのか・・・確か「死刑にしてほしかったから人を殺した」と言った犯罪者もいたような気がしますし。
色々考えさせられますね。ただ、私自身、死刑制度について考える為の知識も情報も少ない状態ですから、まだ安易な結論は出さないでおきたいと思いました。

いつも寛大な暖かいご返答有難うございます。
本当に冷静さを欠いてしまい乱暴なる言葉を並べ
反省しております。
お諌め下さり有難うございました。

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