FC2の不具合なのか、2/20のエントリー「『特攻 最後の証言』より -本当は人道的な兵器だった人間魚雷 回天」-が最新の記事リストに表示されなくなってしまったようです。「CATEGORY」や「過去ログ」からもなくなってしまいましたが、記事自体はFC2サーバー上に存在していました。記事へのURLをダイレクトに叩くと表示されます
↓↓↓http://jseagull.blog69.fc2.com/blog-entry-314.html
このままではせっかく書いたエントリーが埋没してしまいますので、このエントリーで再掲いたします。申し訳ございませんが、元々のエントリーと、戴いていたコメント/レスは、上記URLをクリックしてご覧下さい。
(コメントいただいていたくわっぱ上等兵さん、さきさん、すみませんでした<(_ _)>)
【さらに追記】
上記のエントリー直リンクも、その後消えてしまったようです。
いただいていたコメントは本エントリーに私の方で再掲させて頂きますね。投稿日時は変わってしまいますが・・・。
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昨日の「命惜しまぬ日本兵」を読み直してみて、一エントリーとしては少々長すぎたかな、と反省しております(^^ゞ 。読みづらかったかも知れませんね。すみませんでした。ただ、「日米戦争と戦後日本」を読んで一番強く印象に残ったのが、日本軍の必死の反撃のおかげでアメリカは計画していた日本本土決戦計画を再考する事になったという点でして、そう言う意味では戦後を生きる日本人は、英霊達に感謝すべきではないか、というのが一番私が言いたかったことなんです。
特攻関係ではもう一つ、最近読んだ「特攻 最後の証言」と言う本から印象に残った箇所を少し引用しておこうと思います。生き残った特攻兵器の搭乗員に取材した本で、インタビュー形式で書かれています。下記に引用するのは「回天」搭乗員だった小灘利春さんのお話です。
P.47~
ソロモンを獲られ、マリアナを獲られ、日本はもう防波堤のない状態になっていました。アメリカはいつでも日本本土に上陸できる。もし本土で陸上戦闘になれば、日本の国民も国土も文化も全てが失われると思いました。しかし何とかアメリカの上陸を止めたいと思っても、その方法がない。船や飛行機はどんどん消耗している。
(中略)
日本を守るためには非常の手段を使っても、アメリカの上陸を阻止しなければと思っていましたから、「人間魚雷」の一言で、これこそアメリカの上陸を止める非常の手段だと思いました。聞いて喜んだんです。潜水学校からは私を含めて7人行きましたが、7人が一様に喜びました。
我々は命を失わなければならないが、その代わりに千倍、何千倍の日本人が生き残る。日本民族をこの地上に残すためには我々が死ぬしかない。それができるなら命は惜しくないと、その瞬間に悟りました。その夜、遅くまで将来の期待を語り合ったものです。その時の気持ちは今でも変わりません。
現代では想像もできないような話ですが、現代の感覚で当時の若者をあれこれ批評するのは避けたいと思います。それよりも、逆にあの時代を生きた小灘さんの様な方が批評する「現代」については、耳を傾ける意味があると思います。
本当は人道的な兵器だった人間魚雷「回天」(P.75~)
『戦後の世の中は本当に便利になりましたね。しかし同時に昔の日本の良さがどんどん消えてしまったように思います。たとえば警察官にしても消防士にしても、人のために尽くす仕事が軽蔑される世の中になってしまった。極端な例は自衛隊。税金泥棒なんて言われて。自身のためでなく、多くの人に尽くす職業がなぜ評価されないのか。戦後は教育が誤っている気がします。それが占領軍の方針だったのでしょうが、彼らにしてみれば予想以上の効果があったのではないですか。私は日本人は優秀な民族だと思ってましたが、あまり自分でものを考えなくなってしまったと言うか、お百姓的な発想になってしまいましたね。自分で考えて自分で行動するのではなく、人がやっていることに自分が合わせりゃいいという考えに。』
-若い人達に、これだけは伝えたいということがあればお聞かせ下さい。
『いろいろありますが、今の話ともつながりますが、多くの人に尽くすのが尊いと考えず、自分さえ良ければと思っている。そういう国は滅ぶと私は思っています。
私は回天は非人道的どころか、人道的な兵器だと思っているんですね。一人の身を捨て、その代わりたくさんの人を助ける本当の意味での人道的な兵器だと思うのです。戦後の新聞はやれ、愚かな戦争とか愚かな特攻隊員などと書きたがりますが、回天に限らず特攻隊員は皆、とにかく日本人をこの地上に残したい、そのためには自分の命は投げ出しても良いと納得した上での捨て身だった。そう言う多くの人に尽くす人を評価し、敬わなかったら、誰が人に尽くすようになりますか。』
昨年の夏、知覧や万世の特攻の展示を見てきたことを書きましたが、それ以来、昭和の戦争のこと、特に特攻についてもっと知りたい、そしてより多くの人にも知って欲しいという思いが私の中にあります。それは、現代の日本に生きる私達が、感謝の気持ちを忘れてはいけない人達だから・・・。
再掲のついでなので補足しますが、「回天が人道的な兵器」というのは小灘さんの考えであり、私の意見ではありません。また、神風特攻隊や回天の搭乗者が全員そう思っているというわけでもありません。あの時代に精一杯生きた方が、なぜ自らの命を捨てる事さえ躊躇わず、今もなおあの兵器を「人道的」とまで言えるのか、・・・そこに想いを馳せて頂ければと考えご紹介したということです。
下記に、女優の堀北真希さんが万世特攻平和記念館を訪れたときの番組の動画を貼っておきます。私が万世特攻平和記念館の存在を知るきっかけになった放送でした。動画の終わりの方の彼女の独白には共感させられます。
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特攻 最後の証言

『特攻・最後の証言』制作委員会
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その先の私を見に。~少女と鉄道 九州篇~堀北真希

堀北真希
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