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アメリカが計画していた日本本土決戦-2   

今回も引き続き、五百旗頭 真著「日米戦争と戦後日本」から大東亜戦争時のアメリカ対日戦略を見ていきたいと思います。

このエントリーは下記の続きとなります。
大東亜戦争中に始まったアメリカの対日占領政策
アメリカが計画していた日本本土決戦

なお、Wikipediaにも『本土決戦』というページがありましたのでこちらもリンクしておきます。
本土決戦 - Wikipedia



(P.89~)
もし陸軍の説く本土決戦が実施された場合、もう一つはっきりしているのは、日本政府が消滅していたことである。本土決戦で全てを潰してしまうのだから、間接統治はあり得ない。アメリカ軍が制圧したところから次々に直接統治が行われる。そしてドイツ同様、ほぼ全土制圧されたところで、文字通り無条件降伏となる。
はっきりしているもう一つの点は、連合国による日本分割占領が行われていたであろう、と言うことである。太平洋側から、南九州と関東平野にアメリカ軍が総上陸してくる。ノルマンディ作戦の2倍規模のプランができていた。そのように太平洋側からアメリカ軍が上陸するなら、ソ連軍が日本海側から上陸してくるのは「ヤルタの密約」から見ても当然である。

島国である日本が分割占領される、といわれてもピンとこない方もいるかも知れませんが、第二次大戦後、実際に分断国家となってしまった国々(ドイツ、朝鮮半島、ベトナムなど)が存在していますし、日本もそうなった可能性があるということですね。
全土制圧の瞬間には、太平洋側対日本海側、もしくは中南部日本対北日本という形で、日本本土は米ソによる分割占領が既成事実になっていたと思われる。冷戦に向かう戦後の国際政治を考えれば、両者が統合されることはあり得ず、やがて体制の異なる二つの国として再出発することになったであろう。

その方が因果応報の理に忠実であったと言える。第二次大戦の主犯であるドイツと日本が民族分割の悲運を招くことは理解できる。もし日本が徹底抗戦を行えば、間違いなくそうなっていた。ところが、ドイツと違って日本は、早期降伏によってその帰結を回避する。その代わりというか、終戦時の米ソ間の了解が契機となって、朝鮮半島が分断される結果となった。遺憾のきわみである。

なお、ちょうど日本が降伏した頃、アメリカ軍部内に日本分割占領案(JWPC385/1)が作成されていた。1974年にワシントンの国立公文書館(ナショナル・アーカイブス)で、それを初めて見た時、私は信じられないという気持ちと、やっぱりという気持ちが相半ばする、複雑なショックを受けた。それは日本国内でもセンセーションを呼び起こした。同案は、米軍が日本全土に進駐したあと、コスト削減のため、ソ、英、中の軍隊にそれぞれまとまった地域を任せるという、四カ国による分割占領案であった。その案はトルーマン大統領の採るところとならず、幻と消えるが、もし日本が本土決戦を遂行していれば、ワシントンのペーパーの如何に関わらず、分断国家は現実となっていたであろう。

日本の分割占領案を示したのが下記の図です。
(Wikipediaの「日本の分割統治計画」からお借りしました。)

日本が実際に上記の地図のように分割されていたとしたら・・・、今の日本はどうなっていたんでしょうね。。。
Wikipediaにもあるますが、この計画が実施されなかった理由は諸説あるようです。しかし、実際に日本が分割されることはなかったものの(厳密に言うと微妙ですが)、占領は行われたわけです。

次回は、前回エントリーで触れたアメリカの日本本土決戦計画、そして占領政策案に対し、旧日本軍が与えた影響について触れたいと思います。

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■関連エントリー
大東亜戦争中に始まったアメリカの対日占領政策
アメリカが計画していた日本本土決戦

■参考リンク
ソ連対日参戦・スターリンの焦燥(ヤルタの密約)
日本の分割統治計画 - Wikipedia
トルーマン「日本の敗北後における本土占領軍の国家的構成」(SWNCC決定)を承認 1945年8月18日
敗戦国・日本は、蒋介石の温情によって救われた。
蒋介石神話の創造

■参考書籍

photo
日米戦争と戦後日本
五百旗頭 真
講談社 2005-05






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コメント

分割統治

こんな分割統治案があったとは、初めて知りました。
アメリカとソ連の分割は、双方でやりとりがあったでしょうが、
四カ国でこのようなことを目論んでいたとは。
しかし終結のやり方次第では十分考えられるから怖いですね。
実際にドイツ、後にも朝鮮でやっているわけですから。

>小楠さん

私もこんな計画があったと知った時は驚きました。「もしも・・・」を言い出したらきりがないですが、本当に日本が分断されていたら、日本人同士の戦闘があったかも知れないし、今の経済発展があったかどうか・・・。
少なくともこのように分割されなかったことが、戦後の日本にとってはよかったと言えますね。

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