「多くの人は、見たいと欲する現実しか見ていない」(カエサル)
「自分の正しさを雄弁に主張することのできる知性よりも、自分の愚かさを吟味できる知性のほうが、私は好きだ」 (内田 樹)

考察NIPPONの書斎
このブログを書く上で参考にした本の一覧。現在194冊考察NIPPON-別館明治~昭和初期の貴重な動画を集めるブログ
(考察NIPPONの別館です)

近代日本動画資料室 更新情報

RSS表示パーツ

いま読んでいる本

おすすめの本

















↑この本の関連エントリーリストはこちら





カウンター(試験設置)

TOP > スポンサー広告 > title - 大東亜戦争の外的要因-2 保護貿易主義と世界大戦との相関(1)TOP > 日本近代史(戦争) > title - 大東亜戦争の外的要因-2 保護貿易主義と世界大戦との相関(1)

スポンサーサイト   

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

大東亜戦争の外的要因-2 保護貿易主義と世界大戦との相関(1)   

さて、渡部昇一氏がその著書「日本史から見た日本人 昭和編―「立憲君主国」の崩壊と繁栄の謎」の中で挙げている、戦争突入を招いた三つの外圧のうちの2番目の話の紹介に入りたいと思います。
(これまでの関連エントリーはこちらにまとめてあります。)
P.10~
その第二は、アメリカがホーリイ・スムート法という保護貿易のための空前の悪法を作ったため、世界中が底なしの不況に陥ったことである。イギリスは、これに対抗してオッタワ会議によりブロック経済圏を作ることにした。
イギリスのような広大な植民地を持たない日本はどうなるか。その一方で大不況はマルクスの予言を証明するかのごとくであった。天皇を否定する共産主義は、日本では根をおろせなかったが、天皇を戴く社会主義・共産主義が、軍官僚や新官僚に浸透しだした。かくして右翼全体主義国家が生まれ、政党政治や自由経済はなくなった。
いわゆる1929年10月24日の「暗黒の木曜日」から始まる世界恐慌に端を発した情勢の変化が日本を追いつめた理由の一つということですね。どれほどひどい恐慌だったかというと・・・
P.198~
戦後になってからも、私(著者)の母はよくこう言っていたものである。
「おまえが生まれた頃の不景気ときたら恐ろしいものだった。今でもあの頃のことを夢に見て、目を覚ますと冷や汗が出ていることがある。」
※管理者注:著者の渡部昇一氏の生年は昭和5年(1930)
(中略)
例 えば当時の日本の対米輸出の主要品であった生糸の価格も暴落し、共同保管、操業短縮などの必要が起こった。紡績も操短に次ぐ操短で、しかも値は下がるばか りである。アメリカでも工場閉鎖が相次ぎ、労働者の四人に一人は失業という有様になった。ヨーロッパでも事情は同じである。

Wikipediaの「世界恐慌」や「昭和恐慌」にも各国の状況が詳しく書かれています。そして、そちらにも植民地を持つヨーロッパの国(イギリス、フランス)や自給自足のできるアメリカは対処できても、植民地を持たない国、すなわち日本・ドイツ・イタリアは対処のしようがなく、ファシズムの台頭を招きそれまでの国際協調路線が一気に崩れて第二次世界大戦へのの一歩を踏み出すことになった、と書かれています。
P.205~
「大不況の落とし子・ヒトラー」
特 に第一次欧州大戦に敗れ、膨大な賠償金を抱えたドイツへの悪影響は大きかった。ドイツは輸出する利益によってのみ賠償を払い、国家の存続に必要なものを輸 入しなければならなかったのに、突如として貿易が激減したのだから、賠償金を払うことは、病人が献血するようなものである。たちまち倒産が続出し、失業者 の数が爆発的に増え、賃金も低落した。
このような社会不安の状態では、人々は強力なリーダーシップを体現する指導者を 望むようになりますね。それがドイツにとってはヒトラーだったと言うことでしょうか。このあたり、「失われた10年」などと言われ不況のどん底にあった 2001年、「自民党をぶっ壊す」のフレーズとともに総理大臣に就任した小泉前総理を支持した国民感情と似ているのかもしれませんね。

ともかく、第二次大戦時に枢軸国だった国というのは、この大恐慌で連合国よりも厳しい状況にあった国と言えることは見落とせないでしょう。


ちょっ と話はずれますが、最近の兄弟間、夫婦間の殺人事件の背景を、マスコミはプライバシー無視で探り続け報道していますね(いつものことですが)。長年生活を ともにしてきたはずの身内を殺すという心理の背景には、複雑な事情があったはずということなのでしょう。確かに身内を殺すという理由がたったひとつという ことは、非常に考えにくい・・・。では、国が開戦を決断したときも、その理由がひとつだけでは無いはずと言うことになぜ思い至らないのでしょう。あたかも A級戦犯だけが悪かったかのような報道しかせず、他にどんな背景があったのか、なぜそれを調べて報道しようとしないのか。。。。
戦争を煽った自分達に火の粉がかかるのをおそれているのか、単なる思考停止なのか・・・、今日はエントリーを書きながらそんなことを思ってしまいました。


少しでも参考になったと思われましたら、応援クリックよろしくです<(_ _)>
   ブログランキング・にほんブログ村へ   

コメント、TBもお気軽にどうぞ♪

日本史から見た日本人 昭和編―「立憲君主国」の崩壊と繁栄の謎
渡部 昇一
4396312024

関連エントリー



  1. 戦争について考えるエントリー再開

  2. 終戦前の日本から学ぶべきは何なのか-1

  3. 終戦前の日本から学ぶべきは何なのか-2

  4. 終戦前の日本から学ぶべきは何なのか-3

  5. 終戦前の日本から学ぶべきは何なのか-4

  6. 明治憲法の曖昧さがもたらした軍部の政治介入-1

  7. 明治憲法の曖昧さがもたらした軍部の政治介入-2

  8. 明治憲法の致命的欠陥の露呈

  9. 大東亜戦争の外的要因-1

  10. 日米開戦を痛快と感じた当時の日本

  11. 大東亜戦争の外的要因-アメリカの人種差別政策-1

  12. 大東亜戦争の外的要因-アメリカの人種差別政策-2

  13. 大東亜戦争の外的要因-アメリカの人種差別政策-3  

スポンサーサイト

ブックマークに追加する

コメント

はじめまして。
耕と申します。
私も歴史についてのブログを書いています。

渡部昇一氏の本は私もよく参考にします。聞くべき説が展開されているように思います。

よろしければ私のブログのほうにも遊びに来てください。
では。

耕さん、はじめまして。コメントありがとうございます。
近代思想を専攻されている学生さんなのですね。
こちらは素人が勉強しながら書いているブログですので、勘違い、間違い等が含まれているかもしれませんが(^^;)、その時は遠慮なくツッコンでください(笑)
今後ともよろしくお願いします

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

トラックバックURL:
http://jseagull.blog69.fc2.com/tb.php/276-f737223d

FC2Ad

相続 会社設立

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。