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戦争について考えるエントリー再開   

先日私が訪れた万世特攻平和祈念館には来館者ノートがあり、それをめくってみたら、おそらく社会科見学かなにかで訪れたのでしょうか、小学生の感想がたくさん書き込まれていました。そして、そのほとんどが次のようなものでした。

「こんな悲惨な戦争はイヤだ」
「戦争は絶対にやってはいけないと思った」
「戦争のない平和な世界を作らなければならないと思った」

戦後生まれの子供達の感想としては当たり前だと思います。また、限りなく100%に近い日本人がそう思っていると思います。
(サヨク(?)の人達は、右翼や保守を「戦争したがっている」と批判していますが、それは誤解であり「平和」を実現する「手段」の違いだと思います。)

また、時代が違うのですから特攻兵の「お国のために」という想いを戦後生まれの小学生の世代で理解するのは無理があるかなと思います。大人になって知識が増えてくると英霊のその心情に思いを寄せることはできるようになりますが。。。
ところで、この「お国のために」という言葉は特攻隊員の遺書に良く出てくるフレーズなのですが、それは果たして当時の一般的な価値観だったのかそれとも洗脳教育の成果なのか・・・。

この点について、私が今読んでいる本に「なるほど」と思わせられた箇所がありましたので紹介しておきます。
戦前の日本人は、極めて誇り高く愛国的な国民であった。それは有色民族でただ一つ、白人の植民地大国と平等の地位を実力で勝ち取ったと言うところから来ていた。その原因といえば、明治維新の成功から来ていると思っていた。
植民地や租借地を欲しがっていた虎狼のごとき列強に狙われながら、素早く封建制から近代国家に変身し得たのは、皇室というナショナリズムの中心があったからだと言うことは、国民全体の総意と言うより、実感であったといって良い。それに家族意識の強い時代であったから、皇室は日本人の全ての家族の総本家という意識もあった。堅く言えば、こう言うのを犠牲家族国家と呼びうるであろうが、それが多くの国民の感情であったことも確かである。
(「日本史から見た日本人 昭和編」 渡部昇一 P.221)

私はこの部分にとても納得させられました。戦前は日本人の間に「日本(≒天皇)のために役立ちたい」という価値観が自然に身に付いていたのではないのでしょうか。また、日本を急速に近代化させた先人達への畏敬の念もあったでしょう。
特攻隊の遺書については、「書かされた物だ」とか「検閲があったのだから本音のはずがない」という人もいますが、明日死ぬことが確定している時に検閲をおそれる理由がありましょうか? 当時の価値観から考えれば、やはり本心から「国のため」「国を守るため」と思って散華していかれたと考える方が自然かと思います。

一般的に、大東亜戦争についての知識を習得していく時は、その悲惨さから入っていくことが多いと思います。そして、その悲惨さを知った時点で戦争に対するイメージが固まってしまい、悪く言えばそこで思考停止してしまっている人は少なくないと思います。平和な時代に生きる人間にとってはあまりにその衝撃が大きすぎるからかとも思います。(ほんの数年前の私だってそうでした。)
その悲惨さは伝えていかなければいけない、しかしそこから一歩踏み出して、あの戦争の要因には何があるのか、当時の人達はどう考えていたのか、それらを知識として持つことは大切なことだと最近つくづく感じています。

そう言う訳で、また私が参考になったと思う本の紹介を再開したいと思います。
今回引用紹介していくのは、上述した「日本史から見た日本人 昭和編」です。私のような無知な者にとって、歴史の出来事をその因果関係を指摘しながら時系列で解説していくスタイルのこの本はとても参考になります。著者の渡部昇一氏の文章はいつもとても読みやすいので理解しやすいことも助かります。
(もちろん一つの本を鵜呑みにするのはリスクがありますが、今後も幅広く情報収集することで知識の検証は必要と認識しています。)

実はこの本は読んでいる途中ですので、今後何回この本の関連エントリーが続くか私にもわかりません(笑)
ただ、どのようなエントリーになるのかその目安として、目次を紹介しておきます。(全部引用紹介するかどうかはわかりません)

1章 総理なき国家・大日本帝国の悲劇 -「昭和の悲劇」統帥権問題は、なぜ、起きたか
    (1)明治憲法に隠された致命的欠陥
    (2)なぜ、議会制民主主義は崩壊したか
    (3)軍部が無能者集団と堕した真相

2章 世界史から見た「大東亜戦争」 - 3つの外的条件が、日本の暴走を決定づけた
    (1)反米感情の”引き金”は何か
    (2)保護貿易主義と世界大戦との相関
    (3)排日運動の激化と大陸への出兵
    (4)満州国建国の真実
    (5)第二次世界大戦-常識のウソ

3章 国際政治を激変させた戦後の歩み - なぜ、わずか40年で勝者と敗者の立場は逆転したのか
    (1)敗者の悲劇-「東京裁判」と「南京大虐殺」
    (2)「日本型」議会政治の奇蹟

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日本史から見た日本人 昭和編―「立憲君主国」の崩壊と繁栄の謎
渡部 昇一
4396312024


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コメント

はじめまして

戦争の発生原因を振り返らなければいけないと言う点に、強く同意します。
だから、しばらく前から、冷静に歴史として観察する傾向がでてきたことはうれしいです。

渡部氏の本は、あまり読んだことの無いので、楽しみに拝見させていただきたく。

>明日死ぬことが確定している時に検閲をおそれる
ただ、この部分は、少し疑問があります。
やはり、純粋な本心だけが書かれたものとは、受け取らないほうが良いと思います。

理由その1、自分は無関係でも、周囲の人間に迷惑がかかる可能性がある。
理由その2、一種の見栄。家族を悲しませたくないので、なるべく喜んで死んだように見せかけたい、という思考が働く。女々しいとも思われたくないでしょう。
理由その3、現在見られる遺書は、「検閲」を受けた後のもので、検閲者に不都合なものはそもそも読めない。例えば、あまりに愛国表現が強いものは、平和系出版物では公開されない。その逆も然り。

もちろん、家族が生きているところとしての祖国を守りたいという気持ちは、多く本心としてあったと思います。
けれど、日本≒天皇の抽象的発想と結びつけるのは、単純すぎる気がします。

>山猫男爵 さん
初めまして、コメント、御意見ありがとうございます。エントリーに対して率直な御意見をいただけるのは、とても有り難いです。自分が見落としていた点に気づかされたりしますので、大歓迎でございます。
特に山猫男爵さんはお仕事柄多くの書籍に触れていらっしゃると思いますので、ツッコミ等であっても遠慮なくコメントいただけると嬉しいです。

<ご指摘の疑問箇所について>
この部分は、特攻隊を無駄死にと断定し遺書も本人の気持ちとは関係ないと決めつけたサイトを読んだ後であり、その反論のつもりで書いたのですが、なるほど確かにおっしゃる通りかも知れません。

本心はそれこそ本人にしかわからない部分もあると思いますので、戦争を知らない後世の人間が読み取るのは難しいですね。少しでもその本心に近づくには、できるだけ多くの遺書に目を通すことと、出撃後、機体の不調などで引き返し生き残った元隊員達の証言に触れることなのが最善策なのかも知れませんね。

「理由その3」ですが、知覧特攻平和会館は、特攻隊の遺書が1日や2日ではとても目を通しきれないほど展示されていましたが、そこで遺書や日記、手紙などの冊子を入手してきましたので、いつか取り上げてみたいと思っています。

ところで「きけわだつみのこえ」も随分改編されているようですが、最新の版では偏りなく掲載されているのでしょうか?

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