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幻のハワイ日本連合   

いつもは本から引用してご紹介することが多いのですが、今日はテレビ番組からです。
最近歴史物にはまっている私は見るテレビもその関係が多いのですが、その中でも好きなのはNHKの「その時歴史が動いた」です。
「なんだ、犬HKかよ!」という方もあるかと思いますが(笑)、この番組は私のように歴史を勉強したいと思う者には見る価値はあるかなと思っています。

確かに、反日ワクチンさんのところで取り上げているこの動画を見たりすると、私もキーボードを叩き割らんばかりにNHKには立腹しますし、この番組についても薩英戦争を取り上げた回で視聴者の事前の指摘があったにもかかわらず英国国旗を上下逆さまに映すなど問題はないわけではないのですが、白洲次郎の回では日本人としての誇りに背筋がぞくぞくするほど感動したものです。

前置きはこの辺にして、今日はハワイがまだ独立国だった頃、アメリカの侵略に危機感を感じたカラカウア国王が白人列強国にアジア連携で対抗しようと尽力した話です。アメリカ人監視役の目を盗み明治天皇と極秘会見、王位継承権を持つ王女と日本の皇族との政略結婚まで提案するなど、ハワイ国の滅亡寸前の危機感が伝わってくる内容でした。以下は番組内容の要約です。(赤字部分は番組で紹介された当事者の言葉です)





1778年の英国人クックの来航以来、当時独立した王国だったハワイには西洋人が多くやってくるようになる。19世紀にはアメリカが進出、資本家が土地を買いあさりハワイは国土の半分を失う。またアメリカ人はハワイの政治にも進出、政府の主要閣僚までアメリカ人が占めるようになる。またアメリカ軍も真珠湾を軍港にしようとたくらむ。

当初はアメリカとの貿易でハワイが発展すると思い、国のために良かれと思ってアメリカ人を受け入れたカラカウア国王も、ここに至ってアメリカの真意に気づいた。
「アメリカはわが国を占有し、太平洋上の拠点にしようという野心を抱いている」
「ハワイも主権を持つ立派な独立国家のはずだ」


カラカウア一人でアメリカの進出を食い止めることはできず、次のような構想を考え出す。
「アジア諸国は列強の支配を受けながら、互いに孤立を深め無策である。この状況を抜け出すためには各国が一致団結し欧米に対峙する必要がある

そこでカラカウアはアジア諸国歴訪を計画、何とかアメリカ人を説得する。しかし条件として監視役の随行員同行を求められる。
最初の訪問国は、日本。

日本はハワイ国歌の演奏で歓迎、感動するカラカウア。その日記には次のように記されていた。
「港(横浜)では人々が心からの歓迎の声を上げてくれた」
「テーブルの上にはALOHAの文字をかたどった花飾りが置かれていた。この歓迎ぶりに、私は思わず『何と美しい!』と口に出してしまった」

カラカウアは、日本軍のパレードや兵器工場の見学をして、一つの確信をします。
「日本の進歩は実に驚くべきものである。アジア連合を起こすとすればその盟主には天皇陛下がふさわしい

そして、監視役のアメリカの随行員の目をかいくぐって明治天皇に単独で会見を申し込み、明治天皇もそれに応じられました。
「今や列強諸国は利己主義に走り、アジア諸国の不利や困難をかえりみることをしません。」
「アジアの急務は、連合同盟して列強諸国に対峙することです」
「もしこの連合が実現すれば、列強諸国に治外法権撤廃を認めさせることができるはずです」
「どうか協力してアジア諸国連合を結び、その盟主となっていただきたい。そうなれば私は陛下を支え、大いに力をお貸ししましょう」


当時は欧米との不平等条約改正は日本にとっても最優先課題であった。
しかし、あまりに唐突で壮大、しかし具体的な提案だったので、日本としては回答に窮します。

そこで、カラカウアは次のような提案をします。
「姪の王位継承者であるカイウラニ王女をもらってもらいたい」
日本の皇族と縁組みさせたいという提案です。

しかし、明治天皇の回答は、
「熟慮の上、回答します・・・」

その後、当時は「眠れる獅子」とも呼ばれた清国の西太后とも会見を希望しましたが、日本での極秘行動で不信感を抱いたアメリカの随行員の強烈な妨害で実現しなかった。それでも、なんとか連合実現のためアジア諸国歴訪を続けます。

その頃、アジア諸国では欧米の圧力に抗う動きが民衆の間に芽生えていました。
インドでは独立運動の輪がスマトラ島ではオランダの侵略に対して農民達が激しいゲリラ戦を繰り広げていた。
日本国内でもカラカウアの提案に呼応する形で、アジアと連帯して欧米に抵抗しようと訴える声が高まっていた。
「今はアジア全州を合従(がっしょう)して欧米の権力から日本を防御 すべき時である」
(明治時代の自由党左派の雑誌『近時評論』の明治14年(1881)4月の記事)

カラカウアは孤独な戦いを続ける・・・。
「私は国を保つために外国の援助を待ち続ける」

しかし、会見から一年後に届いた明治天皇の回答文は次のようなものでした。
「東洋諸国が互いに協力して欧米列強と対峙することは確かに急務です」
「しかしこの問題はあまりに遠大で到底簡単にははこびません」
「この計画の実現は現段階では不可能であると考えます」

明治天皇は、カラカウア国王の提案を丁重に断りました。

実は、これまで条約改正交渉を一切受け入れなかった欧米諸国が態度を急変、交渉に応じても良いと伝えてきていた。
カラカウア国王の提案を受け入れれば、欧米列強の心証が悪くなるだろうという、外務卿・井上馨の判断もあったからです。

そして1887年、アメリカ人は武力武力行使をちらつかせ、国王の議会に対する権利を剥奪、カラカウアは政治的影響力を失う。
やがて病にたおれ1891年に死去、

1898年、フィリピン・グアムに続きハワイを併合。ついにアメリカの太平洋戦略に飲み込まれた・・・。




いまハワイといえばリゾートしか頭に浮かばない人がほとんどだと思いますが、1998年(明治31年)までは独立国であり、日本にも助けを求めていたことをどのくらいの日本人が知っているのでしょうね。
カラカウアの時代は不可能とされた欧米列強に対峙するためのアジア連合も、結局その後「東亜新秩序」→「大東亜共栄圏」と日本が主導していくことになりましたね。
(「『東亜新秩序』ってなんじゃ?」という方は、よろしければこちらもご覧ください。)

また、このハワイの話に興味のある方は、下記の再放送予定があるので、まだ見ることができると思います。

「幻のハワイ日本連合~カラカウア王・祖国防衛にかけた生涯~」
8月29日(火)16:05~16:48 総合 全国(福岡県のぞく)

9月 1日(金)0:00~ 0:43(※木曜深夜) 総合 近畿地方のみ
9月 1日(金)1:10~ 1:53(※木曜深夜) 総合 全国(近畿のぞく)

ちなみに、次の放送予定もおもしろそうです。

「シリーズ  日本独立  その光と影」
~吉田茂とサンフランシスコ講和条約~ 

<前編> 8月30日 (水) 22:00~22:43 総合
<後編> 9月6日 (水) 22:00~22:43 総合

番組リンク先
その時歴史が動いた - 番組紹介 8月

このエントリー書き上げて読み直したら、なんかNHKの宣伝っぽくてお叱りが来るかも(苦笑)


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コメント

幻のハワイ日本連合

これ、NHKでやってましたか。
私、NHKは見ないので知りません
でした。
以前にこれの本を紹介しましたので、
TBさせて頂きました。

毎度です(^^)
TBいただいたエントリー、拝読させていただきましたが、NHKの内容とは趣が異なるようですね~。
番組では、迫り来るアメリカの圧力と何とかして国を守ろうとするカラカウアという構図でした。随行員についても、アメリカに同行させるように強制されたという説明でした。
明治天皇との会見も、アジア連合を創設して白人列強に対抗する目的であり、随行員の監視下でできる話ではないので監視の目をかいくぐって接見、日本側が回答に窮したのでその本気度を示す意味での縁組み提案・・・そんな感じでしで解説されていました。

日本も不平等条約に苦しんでいましたが、むやみに抵抗するのではなく、まず先に国力を欧米と同レベルまで引き上げることを目標として、堪え忍びつつも努力していた時期でした。
日本側がカラカウアの提案を断った理由も、インドなどで欧米列強への抵抗運動が活発化してきたため、それまで無視されてきた不平等条約解消の交渉に応じる姿勢を見せていた時期であり、ここで白人に反抗する姿勢を見せるとそれまでの努力が水泡に帰すおそれがあった為ということですね。
結局ハワイはアメリカの属国どころか一部になってしまいましたが・・・。

オールコックの時も、当初日本を恫喝していたのは、英国艦隊がアヘン戦争や太平天国の乱で手一杯で、日本に1隻も差し向けることが出来なかったので、口先で英国の威信を見せつけるしかなかったという裏事情までやってました。

この番組は、私から見ても歴史を偏見無く取り上げていて、かつ海外の公文書や図書館などの資料も取材して紹介するなどまじめに作っているなぁといつも感心しています。当時の写真や映像、ハワイに暮らす人のカラカウアに対する想いのインタビューもあったりして、なかなか内容の濃い番組だと私は思っていますよ。





管理人様はじめまして、再放送見ましたよ。
大まかに知っていたのですが、これはNHK良くやったと賞賛できるようです。
元寇襲来の回では偏向していたとの話で批判が噴出していたようです。
今回は受信料を一応払っていた甲斐があったようです。
でも他の歴史物やニュースを見ると支払い停止しようかと何時も思います。
文句を言うために払っているようなものですw

無関係で失礼ですがトラバ先の「カラカウア王のニッポン仰天旅行記」王のことをこきおろしているとか?
執筆者が随員のアメリカ国籍の国務大臣では当然でしょうね。
きっと日本が領土になっていれば今頃天皇陛下をこきおろした本が出ていたろうこと想像に難く無い。

しかし「あまりにもこき下ろしの部分が多い」とは・・・面白いどころか何か腹立つなあ。

>Fニャンコさん
はじめまして。
私がこの番組を見るようになったのは割と最近で、確か白洲次郎の回が最初だったかと思います。アメリカ占領に対する日本人の屈辱と講和条約締結時の白洲の言葉の紹介は、日本人の誇りを取り戻させる内容で「NHKでもこんないい番組をやっていたのか」と感動したのですが、やはり偏向していたこともあったのですね。(元寇襲来の回はいつ頃の放送だったのでしょう?)
まぁ、NHKと同様に反日といわれる朝日新聞でも、1週間ほど前の投書欄(声)には私から見てもとても同意できるまっとうなA級戦犯分祀反対意見が掲載されていましたので、組織全体が偏向している訳ではないのかと思います。世論調査の記事内容で社内で乱闘(?)があったという報道もありましたし(笑)

カラカウアの話は、いつもコメント頂いている反日ワクチンさんが紹介されている本と放送の内容を比べると立ち位置によってこれだけ違って見えるという良い例かもしれないですね。

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