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読書レビュー:日米開戦の真実   

久々に読書レビューです。今回の本は、近代の日本とアジアを知りたい人、そして日本は過去の歴史から何を学ぶべきか、どのように今後に生かしていくのかを考えるのには是非ともおすすめです。私自身の歴史認識も新たとなり、大変すばらしい本に出会えたと感じています。

日米開戦の真実 大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く
佐藤優
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簡単に内容を紹介しますと、開戦直後の1942年1月に発売された大川周明のベストセラー「米英東亜侵略史」の内容と、現在起訴休職中の外交官である佐藤優氏がそれに対する解説を加えたものとなっています。

元ネタとなった「米英東亜侵略史」は1941年12月にNHKラジオを通して行われた大川周明による講演内容を速記したもので、当時の政府が戦争の目的とそこに至った経緯を国民に対して冷静かつ論理的に説明したものです。佐藤優氏も触れていますが、日本国民は軍閥にだまされて戦争に突入したのではなく、対米戦争に踏み切った大義名分があり、決して扇動などではなく客観的事実に基づき冷静かつ論理的に説明していた事実がよくわかります。

日本がなぜアメリカと戦争するに至ったのか。ハルノートやABCD包囲網などの話はいろいろなところで見聞きできますが、大川の講演では、もっと大局的に歴史の流れと世界情勢をふまえて説明しています。アジアの国が西洋によっていかに蹂躙されていったかを論理的に説明されているので、まるで宇宙から地球を眺めているかのように客観的にアジアの歴史を理解することができます。日本が対米戦争に踏み切った大義名分を解説する本のタイトルが「米英東亜侵略史」となっていることからもそれが想像できるかと思います。

また、この本の約半分を占める佐藤優氏の解説は秀逸で、引用される文献も非常に豊富であり、読者の理解を助けるものとなっています。所々に佐藤氏の私見が述べられていますが、筆者の私見であることを明記し、そう思う理由を理論的に記していますので理解しやすく、読んでいて唸らされることもしばしばでした。

全体を通してこの本には戦争が良い悪いとか、自衛か侵略かといった次元の話は出てきません。
民族・哲学・思想・外交といった観点で歴史を見つめ直すこと、そしてそこから日本は何を学ぶべきかを示唆することに主眼がおかれています。最後の方では現代の日本、小泉政権から新自由主義者の象徴としてのホリエモンにまでにまで話が及びます。

とにかく勉強になることがたくさんあって、私にとっては買ってよかった、そしてまた読み返したくなる本となりました。近現代史を勉強していてどうしても理解し難かった中国との戦争についても、「そういうことだったのか!」と納得することができました。

長くなってしまいそうなので、今日のエントリーはこのあたりでいったん締めますが、またこの本については時々触れていきたいと思っています。

参考になったと感じられたら、是非クリックを<(_ _)>
   
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